飯山桜まつりといえば、欠くことのできないのが「飯山花音頭」である。
飯山花音頭
ハァー
飯山飯山に咲く花は
男心を見るように
パッと開いてパッと散る
ソレ
春の飯山の夕暮は
霧がつつんだ 霧がつつんだ
エー 夫婦松 |
ハァー
飯山飯山に咲く花は
女心を知るように
ソッと開いてソッと散る
ソレ
観音様よお願いね
主と二人の 主と二人の
エー 縁結び |
ハァー
飯山飯山に咲く花は
君の幸せ呼ぶように
若い二人が指切の
ソレ
影を映した 花明り
ほんのり浮かぶ
エー 庫裡橋に |
「飯山花音頭」の作詩は西海利雄。作曲は寒川町在住の作曲家藤沢和光であり、最初は「厚木鮎まつり」行事の一環として発表会が行われた。
その後、「飯山花音頭」が次第に世に知られるようになると、レコード化しようという話が持ち上がり、昭和49年(1974)にはキングレコードからの発売が決まった。歌手はキングレコード専属の江崎はるみ。振り付けは花柳勝之師匠。昭和49年の桜まつりには大々的なお披露目が行われた(『相模のうた―厚木愛甲編』)。
レコード「飯山花音頭」のB面には「飯山慕情」が吹き込まれた。作詩・作曲は「飯山花音頭」と同じ西海利雄と藤沢和光。歌手はキングレコード専属の花井真理子。花柳勝之師匠の振り付けである。
飯山慕情
恋しさに 泣きぬれ
かすりが香る 星の道
思い出ばかりが 溢れて哀し
流れに落とす ひと雫
飯山の里に ああ風が吹く |
かなしさに ふるえて
破れた恋の 日暮れ道
泣いて笑った この庫裡橋も
今は昔が なつかしく
飯山の里に ああ雨が降る
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ふるさとへ 帰って
迎える人も 無いけれど
森の向こうの 灯があたたかく
母が呼ぶよな 声がする
飯山の里に ああ雪が降る |
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