「ようこそあつぎへ」おもてなしプロジェクト実施         <6月10日>

B-1グランプリ開催に向け厚木市が「おもてなしの職員心得」

 9月18、19の両日開催される「B-1グランプリ」inATSUGI」において、全国から訪れる多くのお客様を「おもてなしのこころ」で、温かく迎えるため、厚木市はグランプリ開催の100日前に当たる6月10日から、「ようこそあつぎ」へおもてなしプロジェクトを実施する。
 同プロジェクトは市民、事業者、行政が連携・協働して「あつぎのおもてなし」に取り組もうというもので、特に10日からは「元気な笑顔でおもてなしの心でお迎えします」をキャッチフレーズに、市の職員がこれまで以上におもてなしの心を持ち、市のイメージアップとより一層の市民サービスの向上を図る。
 市では市庁舎正面玄関前に懸垂膜を掲示、窓口のおもてなしミニのぼり、職員手作りのポスターなどでPRするほか、職員に対しては研修・接遇マニュアル「おもてなし版」改善運動を通じて窓口や電話での対応につとめる。特に職場の課長は「おもてなしの職員心得」を設定し、朝礼などにおいて必ず読み上げ、全員で復唱、職場全体でおもてなしの心の醸成を図る。
 また、6月10日から9月17日まで、市のすべての窓口で、職員の接遇や窓口に関するお客様の声を聴くためアンケートを実施し、用紙や携帯電話、ホームページからも回答できるようにして、満足のいくサービスを提供するほか、市民ボランティアや自治会、商店連合会、企業などにも参加を呼びかける。このほか、B-1グランプリ来場者に市の魅力や見どころをPRするため、8月下旬にタブロイド版8ページの「あつぎナビガイド」を15万部作成して配布する。
 首都圏で初めての開催となる同グランプリには、約30万人の来場者が見込まれている。(2010年6月10日)

学生がにぎわいづくりに挑戦               <6月10日>

あつぎにぎわいアドベンチャー隊任命

 厚木市内の学生が集まり、まちのにぎわいづくりに取り組む「あつぎにぎわいアドベンチャー隊」の任命式が6月10日、にぎわい処で行われた。市内5大学から集まった31人の新隊員に小林常良市長から任命書が渡された。
 同隊は市や中心市街地の活性化に取り組む「厚木市市街地にぎわい懇話会」(六ヶ村健三会長)の発案で結成されたもので、若者ならではの発想や行動力を生かしたイベントなどを開催し、まちににぎわいを創り出そうと2007年に組織された。
 任命式では神奈川工科大学。松陰大学、湘北短期大学、東京工芸大学、東京農業大学の5大学から推薦された学生が隊員として任命された。任期は来年3月まで。
 任命式のあと、隊員たちはお互いの自己紹介とともに、「花に興味があるので、花の作業をしたい」「デザインを学んでいるので、その視点で関わりたい」「厚木の名物、食に関することをやりたい」などと活発な意見交換をしていた。今年初めて入隊した湘北短期大学1年の中村栄里さんは「ボランティアをやりたくて参加しました。インテリアや建築を学んでいるので、街をコーディネートしたい」と話していた。隊員たちは6月22日に2回目の会議を行い、まちの活性化に向けた事業を企画、実施していく。
 六ヶ村会長は「中心市街地の活性化に若い学生が携わっていただいて嬉しく思っている。若い学生の知恵で厚木の街を明るくしていただければ」と学生たちの活躍に期待を寄せていた。(2010年6月10日)

田んぼの中でハッスルプレー              <6月7日>

南毛利南地区で泥んこバレーボール

 泥にまみれて地域を元気に―田植え前の水田をコートに見立てたバレーボール大会が6月6日、厚木市の愛甲地区で行われた。大会には61チーム約300人が出場、ぬかるみに足をとられながら悪戦苦闘、全身泥まみれになりながらボールを追いかけた。
 大会は「泥んこ祭アタックNO1in南毛利」と銘打ち、南毛利地区青少年健全育成連絡協議会(日南田好信会長)が主催して行ったもので、住民同士のふれあいを通じて地域を元気に盛り上げていこうと、県下初の「どろんこバレーボール大会」として昨年から行われている。
 水田の広さは約600平方メートル。地元農家に田植えの時期を遅らせてもらい、6メートル×13メートル四方のコートを2面設置。ライン代わりにコートの四隅に目印のスポンジポール立てて泥んこコートができあがった。
 大会には小学生の部5チーム、一般の部(中学生以上)56チームが参加、小学生の部は総当たり形式のリーグ戦、一般の部はトーナメント形式で争われた。ルールは15点先取のラリーポイント制で、1チームにつき4人づつ出場できる。靴下にハーフパンツ、Tシャツから、上半身裸のタイツ姿、おそろいのユニフォーム姿、覆面や泥よけゴーグル姿など、思い思いの出で立ちで試合にのぞんだ参加者たちは、泥田に足をとられながらもアタックを打ったり、回転レシーブを決めたりしながら大奮闘、ハッスルプレーの連続に会場は大きな笑いと歓声に包まれた。
 東京農大バレーボールサークルの仲間21人と参加した土打大樹さん(21)は「子どもに戻ったようにプレーを楽しめた。田んぼがコートという貴重な体験ができた」と笑いながら話していた。一般の部で優勝したドロンジャラス(男性3人・女性2人)の吉岡裕之さん(31)は商品の米俵を担ぎながら、「ソフトバレーを楽しんでいる仲間と参加した。コートと違って泥田は底が滑るので苦戦したが、まさか優勝できるとは思わなかった。機会があればまた参加したい」と話していた。日南田会長は「例年よりチームが増え、小中学生からもたくさんの子どもたちが参加してくれた。地域のきずなが深まり、元気もでてくる」と大会の成功に満足していた。(2010年6月7日)

6月15日から「子ども手当」を支給 厚木市             <6月7日>

対象者(養育者数)は17,926人

 厚木市は6月15日から「子ども手当」を支給する。4月に創設された国の制度にともなうもので、児童手当の支給日に合わせて3月から準備を進めてきた。支給額は中学生以下の子ども1人当たり13,000円。6月は4月、5月の2か月分が支給される。
 対象者(養育者数)は17,926人で、支給総額は759,356,000円。神奈川県下では6日に愛川町がトップで支給を開始、続いて10日に7自治体、11日と14日に各4自治体、15日の17自治体で県内は終了する。(2010年6月7日)

森の里地区の子どもたちがドロリンピック            <6月5日>

田んぼに水を張って競技場

 田植え前の水を張った田んぼで、子どもたちがゲームなどの泥んこ遊びを楽しむ「森の里ドロリンピック」が6月5日、森の里公民館ふれあい田んぼで行われた。このドロリンピックは、昨年、JAあつぎが実施している食農教育の一環で、森の里小学校児童が農作業を体験する場として始まった。田植えの前の代掻き作業を兼ねて水を張った田んぼで子どもたちに走り回ってもらおうと、同地区青少年健全育成連絡協議会(青木信二会長)と森の里小学校子ども会育成連絡会(吉富彰会長)が初めて企画した。
 参加した子どもたち50人は、水が張った田んぼを競技場に見立て、ボール拾い競争やソリ競争など3種目のゲームを楽しんだ。
 始めは恐る恐る田んぼに入っていた子どもたちも、いざゲームが始まると、全身泥だらけ。「最初カエルがいるのを見て怖いと思ったが、すぐに楽しくなり気にならなくなった」「雪遊びならしたことがあったが、泥遊びは初めて。こんなに楽しいと思わなかった」などと感想を話していた。
 保護者の吉岡繁さんと阿部由里子さんは、「始めは田んぼに入るのを嫌がっていたが、すぐ友達と楽しそうに遊んでいた。子どもたちのよい体験になったと思う」「めったにできない体験ができたと思う。これからも地域の行事として続けてほしい」と期待していた。
 青木会長は「森の里地区は自然とのふれあいが苦手な子が多いように思う。泥んこ遊びを通して生活する周辺にある豊かな環境を満喫するよい機会になったのでは」と話していた。6月12日にはこのふれいあい田んぼで、同小の児童が田植えを体験した。(2010年6月5日)

ハナショウブ6月末まで見ごろ  飯山あやめの里             <6月4日>

6月6日に「あやめ祭り」開催

 厚木市飯山の「あやめの里」で6月6日、「あつぎあやま祭」が開かれ、季節の彩りを見ようと家族連れなど多くの人で賑わった。あやめの里は小鮎川・久保橋たもと約5,000平方メートルの休耕田を、あやめ畑に転用したもので、約50種類5,000株のハナショウブが植えられている。平成6年「かながわの花の名所100選」にも選ばれた。
  祭りは毎年「あつぎ飯山あやめ会」や地元自治会、地域団体でつくる実行委員会が主催して行っているもので、今年で18回目。この日、特設ステージでは地元の演歌歌手による歌謡ショーや飯山温泉芸妓衆による花見踊り、郷土芸能「白龍太鼓」などの演奏が行われ、来場者を楽しませた。大会会長の鈴木行男さんは「ことしの気候ではまだ満開とはいかないが、ハナショウブの出来は例年よりかなり良い。祭は今日だけだが6月いっぱいまで観賞できる」と話していた。(2010年6月6日)

 あつぎ青春劇場のハッピ完成                <6月4日>

厚木市市街地にぎわい懇話会が30枚作成

 厚木市市街地にぎわい懇話会(六ヶ村健三会長)では、4月からスタートさせた「あつぎ青春劇場」を多くの市民に知ってもらおうとPR用の法被を作成、6月4日あつぎにぎわい処でお披露目を行った。法被は青春劇場のテーマカラーである青をモチーフに、地元商店など協賛43社のロゴをちりばめたもので、30枚作成した。この日は、同懇話会が毎週金曜日に実施している美化清掃に合わせて約30人が法被を着て、にぎわい処に集合、約30分間商店街の清掃を行った。
 青春劇場は同懇話会が、市街地活性化の一環として同市中町1丁目の大型施設厚木サティ8階にオープンしたもので、毎週水・土・日曜にコンサートや落語、人形劇などのステージや講師を招いた講座などさまざまなイベントが行われている。法被は劇場開催の日に、スタッフが着用して雰囲気を盛り上げる。(2010年6月4日)

 泥んこまみれで米づくり                 <6月3日>

相川小児童が田植えを体験

 厚木市岡田の市立相川小学校(井上桂校長)の全校児童約180人が、6月3日、JA職員や農家の指導を受けながら学校近くの水田で田植えを体験した。子どもたちに米づくりを通して地域の人とのふれあいや農業の大切さを理解してもらおうと行ったもので、今年で3回目。
 田植えは総合学習の時間を利用して行った。子どもたちはJAあつぎの職員から苗の持ち方や水田での動き方などの指導を受けた後、農家から借りた約450平方メートルの水田に、1年生から6年生までが20のグループに分かれて、もち米の苗を植えた。
 ひざの下まで泥につかった子どもたちは「うまく歩けない」「ぬるぬるして気持ち悪い」などと悪戦苦闘しながら田植えに挑戦した。子どもたちは「まっすぐ植えるのが難しい」「田んぼの中が冷たくて気持いい」「上手に植えられて良かった。餅つきがたのしみ」と笑顔で話していた。
 水田の持ち主の細野治正さん(57)は、「このあたりは最近、田んぼが少なくなってきた。子どもたちに昔ながらの田植えを体験してもらい、農家の大変さやお米の育て方を理解してもらえればうれしい」と話していた。
 今後、子どもたちはJAあつぎの協力で、田んぼの生き物調査や案山子づくりを体験するほか、秋には持ち米を収穫、12月にお世話になった農家の方やPTA、地域のお年寄りを招いてもちつき大会を開く予定。
 同校では2005年から全校児童で「相川冒険隊」という異年齢グループを組織、掃除や昼休みの縄跳びなど学年を越えた交流を深めている。今回の田植え体験もグループ活動の一環として行われた。(2010年6月3日)

市役所ロビーに福凧展示               <6月2日>

厚木福凧愛好会

 厚木市役所本庁舎1階ミニギャラリーに、厚木福凧愛好会(渡部拓治会長・30人)が製作した福凧23点が展示され、市役所を訪れた市民の目を楽しませている。
 竹ひごがていねいに曲げられ和紙がピンと張られた凧は、幅35センチ、縦20センチの大きさ。いかにも福を呼びそうな福助の姿が描かれており、足の部分には「元気に気丈に育って」「何事にもベストを尽くそう」などと、子や孫に向けたメッセージも書かれている。
 会長の渡部拓治さんは、5年ほど前にこの福凧を考案した。始めは趣味で作って知り合いに配って喜ばれていたが、昨年11月に愛甲公民館で展示したのをきっかけに仲間が集まり、今では展示会を開くほか、市内小学校への寄付も行っている。
 渡部さんは「座間の大凧、伊勢原のあぶ凧、平塚のだるま凧などが有名で、市内の七沢にもせんみ凧があるが、これからはこの厚木福凧も広めていきたい」と話している。7月31日まで展示される。(2010年6月2日)

相模川で鮎解禁                 <6月1日>

今年は型は小ぶりだが数が多い

 6月1日、相模川で鮎釣りの解禁日を迎え、市内を流れる相模川、中津川、小鮎川の三川合流点では、この日を待ちわびた太公望が、いっせいに川面に釣り糸を垂れた。中には1週間前からポイントを探していた人やボートを用意して歩いて入れない場所まで行き、釣っている人もいた。
 毎年、解禁日を楽しみにしている同市東町の相原達雄さん(62)は、「午前4時30分ごろから釣り始めて約2時間で50匹釣れた。ことしは12センチほどで小ぶりだが、数が多い」と久しぶりの竿の感触を楽しんでいた。解禁日に合わせて釣り具を準備していたという海老名市の男性は「毎年楽しみにしている。前日から泊まり込みでこの日を待っていた。型は昨年より小さい。今日は3時ごろまで楽しんで帰る」と笑顔で話していた。
 毎年1時間かけて来るという八王子の男性は「三川合流点は数も大きさもいい。今年は水が冷たいから鮎が成長していないが、これから大きくなってくるから来週以降がいい」と鮎の成長を期待していた。
 相模川協同組合連合会(鈴木勇会長)では、3月から5月までに、相模川や中津川に稚鮎300万尾を放流した。相模川の鮎漁は10月14日まで行われれる。(2010年6月1日)

清水小児童が養蚕農家を見学               <5月31日>

蚕かわいかったよ

 厚木で昔から行われていた養蚕を学ぼうと、厚木市立清水小学校(志佐光正校長・児童数926人)の3年生142人が、5月31日、同市三田の養蚕農家二見政一さん(76)を訪問、養蚕の生態を見学した。子どもたちに地域で盛んに行われていた産業と、理科の授業で習う蚕の生態を知ってもらうため10年前から行われている。
 二見さんは6月初旬に繭をつくる春蚕(はるさん)を約25,000頭飼育している。見学は同小の総合学習の時間を利用して1、2校時に行われた。
 この日、子ども達は2つのグループに分かれて交互に二見さん宅を訪問、飼育されている蚕を見ると「かわいい」「気持悪い」などと声を上げ、実際にさわってみると「つるつるしている」「冷たい」などと驚いていた。子どもたちは「蚕の黒い紋様は何ですか」「部屋の温度はどれぐらいですか」などと活発な質問も飛び出した。見学後は繭玉も見せてもらい、子ども達は蚕がつくった繭を不思議そうに眺めていた・
 初めて蚕を見たという塩田ひなのさんは「虫は嫌いだけど、蚕はかわいかった。教科書と全然違ったから見られて良かった。室内で飼っていることには驚いた。蚕から糸が出ることを初めて知った」と話していた。
 二見さんは「養蚕は日本を近代化に導いた産業だが、いまはすっかりやり手がいなくなってしまった。子どもたちにかつて盛んだった文化を知ってもらい、そこにいる生産者の苦労も知ってもらえたらうれしい」と話していた。
 養蚕はかつては同市を代表する産業の1つだった。昭和30年代には1500軒以上が蚕を育て、県内有数の産地として栄えた。しかし、農家の高齢化や価格の急落などを背景に農家数は激減、現在は6軒(県内では12軒)しか行われていない。(2010年5月31日)

石川茂子さんが善行銀賞を受賞                  <5月24日>

小林市長に受賞の報告

 5月22日、交通安全功労で「特別表彰善行銀賞」を受賞した厚木市緑ヶ丘の石川茂子さんが、5月24日、小林市長を訪問して受賞の報告を行った。
 銀賞と表彰状を手に訪れた石川さんは「大変身に余る光栄です。これからも安心安全なまちづくりに役立てるように頑張ります」と喜びを報告した。小林市長は「子どもたちを交通事故から守りたいという石川さんの思いとこれまでの献身的な取り組みは私もよく知っています。自分のことのように嬉しい」と祝意を述べた。
 石川さんは昭和52年4月から厚木市交通安全母の会連絡協議会会員となり、30年以上にわたって通学路での旗振りなどに取り組みながら、副会長や会長職にもたずさり連絡協議会の発展にも寄与した。
 善行表彰は社団法人日本善行会が、政治や宗教、思想を越えて、明るい住み良い社会づくりを推進している人々に贈っているもので、平成22年春の受賞者は104人、103団体。5月22日に明治神宮参集殿で表彰式が行われた(2010年5月24日)