第622号(2003.10.01)

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三田せせらぎの小道完成 10月1日全面開放

ベンチを配した憩いの空間

せせらぎを眺めながらの散策路

樹木や草花など自然観察の出来る空間

水遊びの出来る空間

 厚木市が平成8年度より市内三田地区で進めていた親水施設整備事業「三田せせらぎの小道」が完成、10月1日から全面開放される。
 同地区を流れる普通河川蟹渕川(かにぶちがわ)を暗渠化した上部利用施設として整備したもので、護岸のほか、中高木の樹木と草花を植栽、駐輪場、ベンチ、案内板なども配置して、水辺に親しむ空間を創出、市民に「ゆたかさ」や「うるおい」のある環境を提供している。総延長は792・5メートルで、事業費は一億5千560万5千円。
 下流川よりエントランスゾーン、林間散策ゾーン、ハンノキ散歩ゾーン、田園河原ゾーン、田園観察ゾーンの5つに分け、シバザクラ、マンサク、ジンチョウゲ、ソメイヨシノなど花や実がなる樹木や草花を植栽して快適性のある散策空間を構築したほか、子どもたちには水辺遊びのできる場所の提供、さらには水辺環境を創出して自然観察のできる場や、ベンチを配して木陰を利用した休息空間などを整備している。
 市では地元の三田小学校より名称を募集、地区自治会、青少年健全育成会に審査を依頼して、「三田せせらぎの小道」と命名した。
 下流川は同地区三田の「相模川漁連」南側から入場できるほか、上流は屋際交差点から中津川に向かって市道を200メートルほど進んだ蟹渕川との交差地点から入場できる。
 市ではすでに準用河川恩曽川を利用した「地蔵橋親水広場」、善明川の「関口山ノ根水辺の広場」、排水路を利用した「山際親水広場」など4カ所の親水施設を完成させており、三田せせらぎの小道は5番目の施設となる。問い合わせは都市整備部河川整備課。TEL:225・2380番。

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9月13日  若宮公園でふくろうの森コンサート

  9月13日、厚木市森の里にある若宮公園野外ステージで「ふくろうの森コンサート」が開かれ、大勢の地域住民が演奏に耳を傾けた。
 このコンサートは、森の里地区文化振興会が、住民相互のふれあいを目的に、地域の独自性を生かした音楽祭を開こうと、地元、中学、高校に参加を呼びかけたもので、今回で3回目となる。
 出演した厚木市立森の里中学校と県立西高等学校吹奏楽部は、ともに各種コンクールに入賞するなどの実績を持つ実力校で、「ルパン3世のテーマ」「タッチ」などのアニメ曲など合わせて8曲を披露した。また、在日米陸軍軍楽隊アーミーバンドも出演、ジャズやカントリーなど12曲を演奏し、本場アメリカ仕込みの高い演奏技術を披露した。
 この日は強い日差しの中、観客席には地域住民約400人が集まり、野外ステージから流れる心地よいメロディーに耳を傾け、ゆったりした休日の時間を過ごしていた。

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 杉山勇さんが27回目の個展 10月3日〜9日
 厚木市林の洋画家・杉山勇さん(87)=写真=が10月3日から、本厚木駅南口のギャラリー悠(ゆう)で27回目の個展を開く。
 杉山さんは長く中学校の教職にあり、在職中は県中学校美術教育研究会長などを歴任して県下の中学校美術教育の中枢を担ってきた。校長在任中は、卒業生全員に似顔絵を描いて贈るなど「似顔絵校長」と呼ばれ、話題を集めた。
 美術への思いは小学校6年生の時で、昭和3年11月10日の昭和天皇即位大礼記念全国小学生作品展に入賞したのがきっかけ。以後絵画への思いを燃やし続け、同16年に中央画壇の大潮会5回展に入選して以来、その出品歴は60余年に及ぶ。その間、幾多の賞を経て審査員、理事などをつとめ、現在は名誉会員となって会の重鎮的存在だ。
 杉山さんは昭和52年、教職を退職してから絵画に専念し、毎年1回の個展を重ねてきた。今年で連続27回を数える。
 長い画業生活の初期のころは国際美術協会会員として、イタリア、フランスなど数カ国の美術展に出品するなど,その都度海外にも渡って広い視野で絵画研究に取り組んできた。作風は次第に東洋的なものとなり、15年ほど前から中国の風土にその境地を見いだした。また、文人画的要素もあってか画風は日本独特なものとなり、近年は静かに自然の息吹を求めて花や果実の静物画に独自の境地を築いている。その年輪を重ねた作品には風格と品位が感じられ、人の心に静かに語りかける安らぎがある。
 「個展は画家にとって真剣勝負の場」だという杉山さん。今回も花や果実を主にした静物画40点あまりを展示する。特にロマンに満ちた100号の大作「花と子どもたち」がギャラリーのウィンドウを飾り、夢に充ちた杉山絵画の世界を心ゆくまで楽しませてくれそうだ。10月9日まで。
 ■ギャラリー悠=本厚木駅南口を出るとすぐ右に向きを変えてそのまま直進。早稲田予備校、城南予備校を過ぎて左。徒歩3分。0229・5322番。

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梅澤善和さんが生まれ故郷の小鮎で油絵展  10月1日〜29日

 厚木市山際に住む洋画家梅澤善和さん(69)が、10月1日から、同市飯山のアツギミュージアムで6回目の絵画展を開く。
 小中学校時代を小鮎で過ごし、校長として奉職した最後が小鮎中学校だったことから、生まれ故郷で一度絵画展を開きたいと準備を進めてきたもの。
 同市下古沢に生まれた梅澤さんは、中学・高校時代から絵をたしなみ、近所に住む洋画家・藤江理三郎さんに師事して写実の基礎を学ぶなど、早くから絵画の道を志した。藤江さんの教えは、絵を比べたり、見ながら何が足りないかを本人に気がつかせるというやり方で、この藤江さんの教えが教師になった時の自分の教育方針につながったという。
 昭和38年には写実の殿堂といわれる大潮展に初出品、以後毎年出品して52年特選を受賞、会員に推挙された。これまでに2度審査員をつとめ、現在は委員。平成7年には「あつぎ大潮会」の設立に参加、11年より会長を務めている。
 今回は昭和23年8月、杉板を削ったキャンバスに初めて油絵を描いた「カボチャ・ナス・トマト」のほか、中学3年の時の「下古沢風景」など小鮎ゆかりの作品を取り混ぜ、プラム、サクランボ、ブドウ、リンゴ、柿など6号から8号クラスの静物画23点を展示する。また、梅澤さん得意の古道具シリーズから「薬研(やげん)」も展示される。
 梅澤さんは、「子どもの時や校長時代にお世話になった小鮎地区の皆さんに見ていただけたら嬉しい」と話している。絵画展は10月29日まで。TEL:241・4018番。

  

 

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小鮎中ソフトテニス部が全国大会で3位入賞
 厚木市立小鮎中学校(黒岩士郎校長)のソフトテニス部が、9月17日、山口厚木市長を訪れ、全国大会入賞の成績を報告した。
 同ソフトテニス部は、8月22日から24日まで北海道旭川市で開かれた「第34回全国中学校ソフトテニス大会」の男子団体戦に出場し、見事第3位に輝いた。
 部員8人を代表してあいさつした3年生の石川裕基主将は、「チームで一丸となって向かっていった結果、3位に入賞できました。監督の黒岩校長先生にはいつも勇気づけられました。また、後援会をはじめ、たくさんの皆さんから応援していただき感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。
 山口市長は、「家族や仲間など応援してくれたたくさんの皆さんのお陰だということを忘れないで、この栄冠を誇りにこれからも精進してください」と語り、市長を交えて全員で記念写真を撮影した=写真。

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荻野小の粟根教諭が青年海外協力隊の体験報告

 青年海外協力隊員としてドミニカ共和国へ2年間派遣されていた厚木市立荻野小学校(門田美恵子校長・児童数336人)教諭の粟根幸子さん(34)が、9月10日、同校体育館で、3年生から6年生の児童と保護者を対象に帰国後の体験報告を行った=写真。
 同教諭は算数の指導法などを通してドミニカ共和国の学校教育への支援、協力を2年間行い、この7月に帰国した。8月には隊員の中で顕著な実績を上げた約100人と小泉総理との慰労会にも招待された。
 この日の体験報告会は、国際理解教育の一環として行われたもので、粟根教諭はプロジェクターを使って、現地で撮影してきた写真をスクリーンに映しながら、ドミニカ共和国の概要、衣食住、交通、音楽など国民の暮らしと、子どもたちの学校生活や遊びについて報告した。
 わずか1時間の報告会だったが、児童たちは粟根教諭の現地報告に、目を輝かせながら聞き入っていた。

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子どもたちの防災壁画をパネルで保存 厚木青年会議所

  市内49カ所にある消防団の消防器具置き場のシャッターに、地域の子どもたちが描いた壁画を想い出に残そうと、このほど厚木青年会議所(小林延好理事長)が写真パネルを作成した。
 平成8年から12年にかけて、同会議所が取り組んだ「子どもたちによる防災に関する壁画事業」のアフター事業として実施したもので、事業終了から数年が経過してシャッター取替工事や消防器具置き場の移転などで、子どもたちの絵が失われつつあることから、パネルにして残すことにした。
 事業はまちづくり委員会(松野久委員長)が担当、壁画の写真を横42センチ、縦30センチの大きさのアクリル板に転写して作成、49カ所の消防器具置き場に設置した。当時壁画を描いた下川入の笹生和樹さん=写真手前=は、「シャッターの絵はいつかなくなってしまうけど、こうして写真パネルで保存され、とても嬉しい」と話していた。藤沢市、茅ヶ崎市に次いで5市目である。

 20%プレミアム付商品券発売 厚木商連・1月末まで利用可能

 不景気を吹き飛ばそう\このほど厚木市商店連合会(大久保浩会長・加盟26商店会)は、10月1日から来年1月末まで使用できる「20%プレミアム付商品券」=写真は見本=を発売した。
 商品券は1セット(500円券×24枚)1万2千円を1万円で販売するもので、1人(高校生以下を除く)5セット(5万円)までとし、各商店会の大商業祭の参加店で、来年1月末まで利用できる。発売セットは7千500セット(9千万円)。各地区の商店会長宅で販売している。
 同商連では「低金利時代の中、20%のプレミアムは大変お買い得で、消費者の皆様に大変喜んでいただいている」と話している。
 商連では昨年に引き続いて、今年度も9月27日から来年2月27日までの期間「03オールあつぎ大商業祭」として、連合大売り出しと商店会共同イベント開催事業を実施する。特に10月1日から13日までを大売り出し期間とし、17・18の両日は「厚木市商工観光祭り」と連携して、会場内で10万円の商品券や電化製品などの景品が当たる抽選会も実施する。

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