6人が立候補・県議選厚木選挙区(左から届け出順)

山口鶴扇の県議選コンピュータ占い

山本裕子
ネット現1・50歳

荻田 豊
無所属新・60歳

鈴木裕二
民主新・37歳

松田則康
無所属新・54歳

堀江則之
自民現5・63歳

萩原新吾
無所属新・38歳
NPO法人監事・元厚木市議・元厚木市民自治をめざす会代表・県立栄養短大卒・鳶尾 西山を守る会事務局長・黄色いチラシ発行・県立厚木高校卒・上荻野 党県16区総支部幹事長・参院議員浅尾慶一郎元秘書・会社員・慶応大学卒・旭町 党厚木支部幹事長・元厚木市議・元議長・県議元秘書・東海大学卒・猿ヶ島 党厚木支部長・党県連経理局長・元県議会副議長・元厚木市議・県立中央農高卒・上古沢 会社役員・元厚木市議・元厚木市農業委員・藤嶺学園藤沢高校卒・愛甲

 現職2・新人4人が立候補   山口派3つに分裂・非自民系有利な戦いに

 3月30日に告示される神奈川県議会議員選挙厚木市選挙区(定数3)に出馬する顔ぶれが3月10日までにほぼ固まった。現職2、新人4の合わせて6人が出馬する見込みで、党派別では自民1、民主1、ネット1、無所属3(うち自民推薦2)の内訳。自民・保守系がこれまで通り2議席を確保できるかが焦点だが、市長選の影響で山口派が3つに分裂したため、保守乱立の激しい選挙戦が予想される。こうした中で非自民系が有利な戦いを進めるものと予想されるが、今回候補者を擁立しない小林市長派の票の行方も注目される。(2007年3月15日)

 1月に行われた市長選で自民党県議だった小林常良氏が市長に転身したため、現職は自民党の堀江則之氏と神奈川ネットワーク運動の山本裕子氏の2人。
 党厚木支部長をつとめる堀江氏(63)は、唯一の公認候補として通算6期目に挑戦する。前回トップ当選を果たしたが、今回は市長選で山口支持に回ったため、小林派の支援が期待できないのと山口派が堀江氏、松田氏、萩原氏の3つに分裂したため厳しい選挙戦が予測される。「照一隅の政治を拓く」をスローガンに、平成2年から議会開催のたびに続けてきた本厚木駅頭での県政報告などを通じて、これまでの実績と引き続いての「改革前進」を訴える。
 前回初当選した神奈川ネットワーク運動の山本裕子氏(50)は、議会改革や子育て支援、高齢者サービスなどの拡充を掲げて2期目にチャレンジする。今回もボランティア型選挙に挑むが、民主党との票の食い合いも予想され、前回の獲得票に、どの程度上積みできるかが課題だ。
 新人では、自民党厚木支部幹事長をつとめる松田則康氏(54)が、県議選出馬のため3月2日市議を辞職、無所属(自民党推薦)で出馬する。山口派分裂の影響で堀江氏同様厳しい戦いが予想されるが、市議4期の経験と実績で果敢にチャレンジ、「もっと安全、もっと安心なまちへ全力投球」をスローガンに、自民党が占めていた2議席への食い込みをねらう。
 同じく市議からの転身組である萩原新吾氏(38)も、無所属(自民党推薦)での出馬だ。市議2期を通じて培ってきた経験と知恵を改革に活かし、「夢と活力あふれるまちづくり」など10項目の政策を掲げ、世代交代と旧体制からの脱却を訴える。堀江、松田両氏と同様山口派の分裂で、厳しい戦いが予想される。知名度の低さも不安材料だ。
 民主党公認の鈴木裕二氏(37)は、参院議員浅尾慶一郎氏の秘書を経て、昨年民主党の統一地方選挙公募に合格、早々と出馬を表明した。10月に行われた衆院補選で後藤祐一氏の事務局長をつとめた。現在、党神奈川県16区総支部幹事長。
 「住民が選択できる行政サービス」など5つの重点政策を掲げ、補選で善戦した後藤氏とスクラムを組んで初議席を狙う。非自民の受け皿として有利な戦いを進めることが予想されるが、後藤氏より低い知名度をいかに浸透させることができるかがカギ。
 無所属で立候補を予定している荻田豊氏(60)は、23年にわたって地域ミニコミ紙「黄色いチラシ」を主宰、文化イベントなどに取り組んできた。平成17年3月、西山の市道を廃止・付け替えたのは違法だとして、厚木市長を相手取って起こした住民訴訟の原告団{西山を守る会」の事務局長をつとめる。
 「水・空気・心\西山を守る」をスローガンに、自然破壊の防止を訴える。訴訟は5月30日に判決が下るが、裁判と連動した住民運動型選挙をどう票に結びつけられるかが課題。
 このほか、小林市長派でも支援市議を擁立する動きがあったが、陣営の選挙違反の影響などもあって、今回は出馬を見送る方針。小林支持票がどう投票行動に現れるかも注目される。共産党も今回は候補者擁立を見送る模様だ。有権者数は3月2日現在17万6610人。前回投票率は40・82%。投開票日は4月8日、大勢判明は同日午後10時頃になる模様。

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