厚木市飯山上千頭のだんご焼き

 1月13日、厚木市飯山地区で道祖神まつり「セエトバレエ」が行われ、古くから伝わるだんご焼きが行われた。同地区には29の自治会があり、今でも8割の自治会が毎年道祖神まつりを行っている。中でも上千頭地区のセエトバレエは、道祖神の上に正月のお飾りと松や杉の葉を使ってお宮(小屋)をつくり、子どもたちが担いでだんご焼きの火の中に入れるという昔ながらの行事を伝えている。だんご焼きの会場となる場所は、上千頭橋上流の小鮎川河川敷。前日のうちに自治会役員が竹の木を切ってきて下刈りやお飾りなどを寄せて高さ5メートルほどのサイトをつくる。午後3時ごろ人々が集まってくるとサイトに火をつける。子どもたちが担いできたお宮を、火の中に投げ込むとサイトが勢いよく燃え上がった。火が下火になってくると、各自が持参してきただんごを竹の先につけて焼き始める。昔は子どもたちが書き初めを持ってきて投げ込んだり、5色の紙に「奉納道祖神」と一文字づつ書いた旗を燃やしてだんごを焼いた。「書き初めが高く燃え上がるほど字が上達する」と言われたが、最近は書き初めを持って来る子どもたちがいなくなったという。焼いただんご食べると「虫歯にならない」「風邪を引かない」などの言い伝えがある。

道祖神の上にお飾りでつくったお宮

お宮を子どもたちがかついでサイトまで運ぶ

竹の先にだんごをつけて焼く

丸い網の中で焼く白や緑のだんご

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