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市民かわら版編集日記

(2001年08月)

議長に簗田氏、副は高橋氏に―厚木市議会人事
 8月10日(金) 気分: 天候:
 厚木市会は8月10日臨時議会を開き、正副議長のほか、各常任委員会の新しい顔ぶれを決めた。1年交代の慣例による太田洋議長、石井芳隆副議長の辞任にともなうもので、選挙の結果、議長に公明党の簗田晃氏(54)、副議長には民政クラブの高橋徹也氏(61)が選ばれた。
 選挙の結果は次のとおり。議長選=簗田晃氏(公明党)15票、小林常良氏(あつぎ21)13票。副議長選=高橋徹也氏(民政クラブ)15票、森屋騏義氏(日本共産党)11票、斎藤仁礼氏(あつぎ21)2票。
 昨年の正副議長人事では、保守系のあつぎ21(5人)と厚木クラブ(2人)が、市長与党である民政クラブ(7人)と一線を画して、神奈川ネットワーク運動(4人)、日本共産党(3人)、あつぎ市民派議員会議(3人)の3会派と連合、民政クラブと公明党(4人)が推す「簗田議長・高橋副議長案」に対抗して、「太田洋議長・小島一郎副議長(任期途中で辞任、石井芳隆氏に交代)」を誕生させた。
 だが、今回は神奈川ネットワーク運動が離脱、副議長選ではあつぎ21も分裂して5会派連合が1年で崩れた。
 なお、4常任委員会と議会運営委員会の新しい顔ぶれは次の通り。◎は委員長、○は副委員長。
◆総務企画常任委員会 ◎奈良握(あつぎ市民派)○山本裕子(神奈川ネット)斎藤仁礼(あつぎ21)釘丸久子(共産)松田則康(民政クラブ)貞方寛(公明)徳間和男(厚木クラブ)。
◆市民福祉常任委員会 ◎石井芳隆氏(あつぎ21)○内海光雄(あつぎ市民派)今村まゆみ(神奈川ネット)柴田盛規(共産)久崎教生(民政クラブ)簗田晃(公明)和田美正(民政クラブ)。
◆環境教育常任委員会 ◎森屋騏義(共産)○関戸順一(公明)高田浩(あつぎ市民派)加納美奈子(神奈川ネット)石井恒雄(あつぎ21)沼田幸一(民政クラブ)高橋徹也(民政クラブ)。
◆都市建設常任委員会 ◎小島一郎(あつぎ21)○萩原新吾(民政クラブ)北村一美(神奈川ネット)森住勉(民政クラブ)小林常良(あつぎ21)田上祥子(公明)太田洋(厚木クラブ)。
◆議会運営委員会 ◎高田浩(あつぎ市民派)○田上祥子(公明)今村まゆみ(神奈川ネット)石井恒雄(厚木21)萩原新吾(民政クラブ)釘丸久子(共産)小島一郎(あつぎ21)松田則康(民政クラブ)徳間和男(厚木クラブ)。

厚木市道路台帳補正業務委託契約に関する訴訟 原告の訴えを棄却
 8月29日(水) 気分: 天候:
 厚木市が道路台帳のコンピュータソフトを、A社との共有著作物としたのは違法行為であり、また、共有著作物との理由で道路台帳補正業務委託を随意契約したのは違法である―として厚木市王子に住む土地家屋調査士・金井猛さん(59)が、厚木市長を相手どって横浜地裁に住民訴訟を起こした裁判で、8月29日、横浜地裁は「原告の訴えは、地方自治法242条の2第1項各号の規定する住民訴訟のいずれの類型にも該当しないものであって不適法といわざるをえないものであり、不適法な訴えであるから却下する」とする判決を言い渡した。
 訴状によると、厚木市は平成11年度の道路台帳補正業務を、競争入札によらずA社と6,0148,200円で随意契約を行った。市は随意契約の理由として「道路台帳補正業務は平成5年度に完成した道路台帳の補正業務であり、A社との契約により共有著作物として構築されたコンピュータソフトに基づいて管理すべきもので、地方自治法第167条の2第1項第2号(その性質または目的が競争入札に適しない)に該当するので随意契約にしたとしている。
 これに対して原告は、道路法第4条は私権の制限として「道路を構成する敷地、支壁その他の物件については、私権を行使することができない」と定めている。この文言からすると、市の道路台帳のコンピュータソフトはA社との共有著作物ではなく、市の単独著作物でなければならない。「市が道路台帳のコンピュータソフトをA社との共有著作物としたのは違法行為であり、道路台帳補正業務委託を共有著作物との理由で、随意契約したのは違法契約である」として、山口市長に契約の確認とその是正措置を求めていた。
 金井さんは、平成13年3月14日、厚木市監査委員に対してこの件に関する住民監査請求を行ったが、5月9日、請求人の主張には理由がないので措置の必要は認めないという監査結果が通知された。金井さんはこれを不服として5月23日、横浜地裁に提訴していたが、裁判でも不適法な訴えとして棄却された。