左から千葉(水彩画)、又村(水墨画)、石井(切り絵)、榊原(水彩画)の4氏 |
厚木で水彩画や水墨画、切り絵の作家として活躍する4人が、4月27日から5月3日まで、同市中町の市民ギャラリーで「あつぎアートグループ4人展」を開く。切り絵作家の石井日出男さん(66・妻田東)、水墨画家の又村和夫さん(76・妻田西)、水彩画家の榊原勇城さん(72・飯山)と千葉和成さん(42・飯山)の4人で、石井さんが3人に呼びかけ実現した。8号から40号までのサイズ1人12点を展示する。
切り絵作家の石井さんは市内5カ所で教室を開くほか、個展や教室展などを開催。2007年には第22回国民文化祭に入選、NHK水戸放送センターに展示された。今回は「銀閣寺」「比叡山」「阿修羅像」などのモノクロ作品のほか、「ハス」や「カタクリ」などの花、「芦ノ湖の海賊船」20号、「真鶴風景」、読売新聞に掲載された「品川の海浜公園」などのカラー作品を展示する。
又村さんは県水墨画協会の会員で、サロン・デ・ボザールの評議員。ウズベキスタン共和国文化大臣賞のほか県水墨画展大賞、サロン・デ・ボザール展奨励賞などを受賞、市内7カ所で水墨画教室を開いている。4人展では09年、全国水墨画秀作展で準大賞を受賞した30号の力作「怒濤の曲」や干支の「虎」のほか、県水墨画展入選の「富士」、「花火」「六地蔵」などを出展する。
榊原さんは、厚木市や友好都市横手市、揚州市の橋などを描き続け、「橋シリーズ」をライフワークにする水彩画家。厚木ほか7カ所で教室も開いている。これまで厚木と横手で個展を開き、横手市からは文化交流の功績が認められ、平成16年2月「友好親善大使」に任命された。4人展には横手の四季シリーズ「春・夏・冬」のほか、「旧山中橋」「あゆみ橋」、「芦ノ湖」「飯山桜」などを出展する。
千葉さんは透明水彩絵の具を用い、紙の白を生かして透明感を大事にする表現を心掛ける水彩画家。厚木カルチャーセンターを中心に相模原、横浜、小田原など15カ所で教えている。4人展では07年日本フランス現代美術世界展に入選した40号の「京都清水寺冬景色」のほか、古都鎌倉、横浜洋館、港みらい、フランスの農村、ドイツの古城など、取材旅行で訪れた場所の風景画を出展する。(2010年4月15日) |
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