第692号(2006.10.15)

厚木パルコ 2008年2月末で閉鎖

 株式会社パルコ(伊東勇社長)は10月6日に開かれた取締役会で、平成20年(2008)2月末で、厚木市中町2丁目の「厚木パルコ」=写真=の営業を終了し、店舗を閉鎖することを決定したと発表した。
 同社は平成17年度から「中期経営5カ年計画」をスタートさせ、収益構造の見直しが必要なビルについて抜本的な改革に取り組んできたが、厚木パルコについては平成16年度に減損損失を計上したことなどを踏まえ、運営の効率化、業態転換などの対応策を検討した結果、依然として店舗を取り巻く商業環境が厳しいものと判断、閉鎖することに決めた。
 同店は厚木市中町2丁目B地区市街地再開発事業となかちょう大通りの地下道延伸事業を一体として整備した民間の商業ビルに出店、平成6年3月25日に開店した。若者向けカジュアル衣料やスポーツ用品、雑貨などをメインとした営業展開を図り、初年度の平成6年度は110億円を超える売り上げを記録したが、以後徐々に売り上げが減少、平成17年度の売上高は45億円に落ち込んだ。現在のテナント数は66店舗。
 パルコ本社では「ここ数年、大型のスポーツ店が売り上げを伸ばして数字的には横ばい状態が続いたが、横浜や厚木近隣の商業環境が変化し、引き続き店舗展開を続けたとしても収益性の改善が見込めない」として閉鎖を決定したと話している。
 パルコとビル所有者との賃貸借契約は25年で、あと13年契約期間が残っている。今回の閉鎖決定は違約金を払ってでも撤退するという同社の厳しい経営方針
 
が示されたもので、ビル所有者にも事前相談はなかった。今後、借入金の返済が始まるという一部の地権者は「マスコミ発表の前日に知らされた。突然の話で驚いている。これで返済の予定がまったく立たなくなった」と戸惑いを隠しきれない様子だ。
 今後は、閉鎖整理と合わせてビル所有者がキーテナントを誘致することができるか、現在出店している各テナントが引き続いて出店を継続するのかに焦点が移されるが、中心市街地の活性化が急務な本厚木駅周辺は、厚木パルコの撤退によって一段と地盤沈下が進みそうだ。
 同社では閉店に伴う現状回復費用、固定資産除却損などの費用として約23億円を見込んでいる。 

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あつぎVISION 11月1日より放映開始

 厚木市が本厚木駅北口前の商業ビルに設置を進めてきた屋外大型映像装置「あつぎビジョン」が11月1日から本格運用を開始する。本厚木駅の乗降客や北口広場利用者にむけて、行政や産業、観光などの情報を映像で提供し、効果的な広報活動と中心市街地の活性化、賑わいのあるまちづくり、都市のイメージアップを図るのが目的。
 あつぎビジョンは縦3・8メートル、横6・7メートルの大画面(300インチ)で、発光ダイオード(LED)を使用した高輝度・高画質のフルカラー表示。映像表示部分の下に横列15文字スクロールの文字や時刻・温度表示もできる。8月に愛称を一般公募したところ、市民から229点の応募があり、シンプルで誰からも親しまれる愛称として「あつぎビ
ジョン」が選ばれた。運用時間は午前7時から午後10時まで。提供する情報は市の事業広報や観光情報、施設紹介、イベント情報、緊急情報などの行政広報のほか、民間CM、地域情報のほかニュースや天気予報など。
 10日に行われテスト放映では、イベント情報や、厚木の歴史紹介などの映像が流された。このうち10月22日に投票の衆院神奈川16区補選の啓発用CMには、同市出身で06年度ミス日本グランプリに輝いた小久保利恵さんが、「投票に行きましょう」と呼びかけた。テスト放映は運用開始までの毎日午前8時から午後8時まで行われる。

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山口市長が4選目指して出馬表明

 山口巖雄厚木市長(64)は10月2日、任期満了に伴い来年1月28日に投開票される厚木市長選に、4選を目指して無所属で出馬することを表明した。
 同市長は、平成7年に当選、以来財政再建に取り組みながら「あつぎハートプラン」を策定、交通渋滞の解消、防災対策の推進、高齢者福祉の充実という3大施策と、ITのまち、ハイウェーのまち、ハーモニカのまちの3つのまちづくりに取り組んできたと前置きし、「家を建てるならば土台まで出来上がった。今後は市民の求める家を立ち上げたい」と出馬の動機を述べた。
 4期目の取り組みとして、空の港、陸の港、鉄道の港、ITの港の4つの港と直結するまちづくりに取り組みたいと出馬の抱負を語った。多選の弊害については、「1期、1期新たな心で市政に取り組んでおり、その都度選挙で審判を受けているので、必ずしもそうとは思わない」と述べ、初当選時に「3期12年までと言われたのでは」の質問に、「私の口からそうした発言をしたことは一度もない」と述べ、3期12年説を否定した。

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2年連続のグランプリ 国際コンテストで厚木ハム

 10月1日から3日まで、ドイツのシュツットガルトで開かれた「SUFFA2006年ドイツ国際手作り食肉加工品コンテスト」に参加した、厚木市上落合の厚木ハム(嶋崎洋平工場長)は、ソーセージ部門で金賞6個、銀賞4個、銅賞2個の計12個のメダルを獲得、2年連続グランプリに輝いた。
 大会はドイツの食肉加工協会が主催する世界最高峰のコンテストで、本場ドイツの優れたマイスターをはじめ、世界のハム作りの職人が参加、今回も世界140社から1100品目を超える食品がエントリーした。審査は外観、内観、食感、味と香りの4つのカテゴリーを吟味するもので、200項目に及ぶ細かいチェックポイントを減点方式で採点、金賞は満点、銀賞は99%から90%、銅賞は89%から80%が受賞基準となる。
 厚木ハムは昨年初出場して金賞6個、銀賞1個、1個の銅賞を受賞、金5個以上の優秀者に贈られるグランプリを受賞したが、今年は昨年に続いてエントリーした13品目中、12個が入賞、しかも2年連続グランプリを受賞するという快挙を成し遂げた。
 金賞に輝いたのはケーゼグリラー、チョリソー、ポークウィンナー、ヴァイスヴルスト、ハックブラーテン、ポークジャーキーの6種類。このうちヴァイスヴルストとポークウィンナーは昨年も金賞に輝いた。
 ケーゼグリラーはチーズ入りのウィンナー、ヴァイスヴルストは、工場長の島崎洋平さんがソーセージ職人になるというきっかけとなった商品で、豚の腸
を皮に用いて豚肉だけを使って作り上げたもので、ふわっとした食感が特徴。ハックブラーテンは、粗挽きの豚肉にピスタチオを混ぜ、型に入れて作るもので、ドイツでは焼き上げてハンバーガーのようにパンに挟んで食べるのが主流。日本ではこうした食べ方は馴染みが薄いが、ドイツのハムソーセージ文化を日本人により広く知ってもらいたいという思いを込めて作った。
 10月1日から3日まで、ドイツのシュツットガルトで開かれた「SUFFA2006年ドイツ国際手作り食肉加工品コンテスト」に参加した、厚木市上落合の厚木ハム(嶋崎洋平工場長)は、ソーセージ部門で金賞6個、銀賞4個、銅賞2個の計12個のメダルを獲得、2年連続グランプリに輝いた。
 大会はドイツの食肉加工協会が主催する世界最高峰のコンテストで、本場ドイツの優れたマイスターをはじめ、世界のハム作りの職人が参加、今回も世界140社から1100品目を超える食品がエントリーした。審査は外観、内観、食感、味と香りの4つのカテゴリーを吟味するもので、200項目に及ぶ細かいチェックポイントを減点方式で採点、金賞は満点、銀賞は99%から90%、銅賞は89%から80%が受賞基準となる。
 厚木ハムは昨年初出場して金賞6個、銀賞1個、1個の銅賞を受賞、金5個以上の優秀者に贈られるグランプリを受賞したが、今年は昨年に続いてエントリーした13品目中、12個が入賞、しかも2年連続グランプリを受賞するという快挙を成し遂げた。
 金賞に輝いたのはケーゼグリラー、チョリソー、ポークウィンナー、ヴァイスヴルスト、ハックブラーテン、ポークジャーキーの6種類。このうちヴァイスヴルストとポークウィンナーは昨年も金賞に輝いた。
 ケーゼグリラーはチーズ入りのウィンナー、ヴァイスヴルストは、工場長の島崎洋平さんがソーセージ職人になるというきっかけとなった商品で、豚の腸を皮に用いて豚肉だけを使って作り上げたもので、ふわっとした食感が特徴。ハックブラーテンは、粗挽きの豚肉にピスタチオを混ぜ、型に入れて作るもので、ドイツでは焼き上げてハンバーガーのようにパンに挟んで食べるのが主流。日本ではこうした食べ方は馴染みが薄いが、ドイツのハムソーセージ文化を日本人により広く知ってもらいたいという思いを込めて作った。
 嶋崎さん(29)は「ハム・ソーセージ作りの本場ドイツで2年連続金賞を受賞したことは、本物の価値が認められたものと思う。メダルを取れたと満足してはおしまいなので、これを通過点としてメダルに恥じない商品を作っていきたい」と話している。来年5月にはフランクフルトで開かれるIFFA世界コンテストにも出場する予定だ。

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ひろげよう・ふれ愛 障害者体育大会開催

 第45回厚木市障害者体育大会が10月7日、同市荻野運動公園体育館で行われ、障害者や家族、ボランティア約800人が参加した。大会は市内の障害者にスポーツを通して健康の維持と体力の増進、そして相互の親睦を図ってもらおうと、市が毎年開催している。
 開会の後、代表者3人が選手宣誓を行った後、参加者全員でラジオ体操を行い、プログラムがスタートした。会場ではタンバリンや鈴を鳴らすパートナーを、目隠しして音を頼りに追いかける「君を慕いて」=写真=
や、ひものついた自転車のタイヤにボールを入れて運ぶ「ベリーベリータイヤード」、ペアで頬に風船をはさみ、ゴールまで運ぶ「頬寄せて」など趣向をこらした15種目が行われ、参加者たちは
元気よくさわやかな汗を流していた。ボランティアとして参加した60歳の女性は「楽しいので毎年参加しています。ボランティアは障害の程度に合わせた目配りと気配りを忘れず自分も楽しむことが大切」と話していた。

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シニア海外ボランティア隊員 内田基さんアルゼンチンに出発 

 独立行政法人国際協力機構(JICA)のシニア海外ボランティア隊員として、10月4日、南米のアルゼンチンに向け出発した厚木市毛利台の内田基さん(67)が、出発前の9月27日、山口厚木市長を表敬訪問、出発の報告を行った=写真。
 内田さんは海外での活動が好きで、シニア海外ボランティアは3度目。うちアルゼンチンは2度目の派遣となる。パイオニア勤務時代に15年間、海外駐在で培った国際業務の経験と知識を生かすため、今回は同国コリエンテス州の観光労働生産省貿易局所属して、輸出市場開拓のための市場調査や日本市場向けの商品開発など、同国の輸出振興を支援する。
 内田さんは「同国の事情はかなり分かっているので、力まずあせらず楽しみながら活動してきたい」と抱負を述べていた。シニア海外ボランティアは今年7月末現在54カ国に709人が派遣されており、同市からは内田さんで4人目。

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牛や豚を集めて市内の畜産を紹介 畜産祭

 厚木市の畜産へ理解を深めてもらおうと9月30日、家畜や畜産物を紹介する「第37回厚木市農業まつり『畜産祭』」が同市水引の厚木市農業協同組合本所で開かれた。
 会場を訪れた子どもたちは、普段は見慣れない牛や豚などの家畜に恐る恐る触れたり、バター作りに挑戦するなどして秋の一日を楽しんでいた=写真。
 畜産祭は市と農協、市畜産会の主催で、畜産の振興と家畜改良を促進することを目的に行っているもので、ナシやブドウを紹介する「味覚祭」、農産物を紹介する「収穫祭」とともに、農業まつりの一環として開催されている。
 同日は、牛や豚、鶏の展示や審査会、搾りたて牛乳や豚汁の無料配布、バター作り教室などを実施。家畜の展示会場では、子どもたちが豚を物珍しそうに触ったり、恐る恐る牛に餌をあげたりしていた。
「牛や豚を見たい」という長男と来場した清水アサミさん(30)は「普段は見慣れない牛や豚を間近で見ることができた。とても喜んでいる息子の姿が印象的です」と楽しそうに話していた。
 バター作り教室では、バターを固めようとペットボトルを懸命に振る参加者の姿があちらこちらで見られた。二人の子どもとバター作りに挑戦した佐藤佳織さん(33)は「子どもたちが想像以上に楽しんで、頑張って作っていた。明朝のパンに付けて、おいしくいただきます」と喜んでいた。

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県央地域防犯活動団体ネットワークフォーラム  29団体80人が参加 事例発表と意見交換

 神奈川県では県民総ぐるみによる安全で安心なまちづくりを推進するため、9月30日、県央地域内で自主的な防犯活動を行っている29団体80人を集めて、「防犯活動を長続きさせるためには」をテーマに、活動事例発表、意見交換のフォーラムを行った=写真。
 事例発表を行ったのは厚木市の北地区文化振興会、海老名市の大谷防犯パトロール隊、愛川町の春日台レンジャーズ、綾瀬市の小園6区自衛パトロール隊、座間市の座間皆原南第2自治会、大和市の緑野下校児童を守る会の6団体。
 意見交換では「参加は自主性を尊重し、都合がつかないときは変更できる柔軟性が必要」「防犯活動を通じて地域への関わりが深まり、立ち話やあいさつが飛び交うコミュニケーションが広がってきた」「犯罪手口や活動などの情報を地域に向けて発進し共有するようにし
ている」などの意見が出された。参加者からは他の団体のノウハウがわかり大変参考になったという声が聞かれた。

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あつぎの養蚕教師 小林升がいく 10月7日から郷土資料館収蔵資料展

 厚木市寿町の市郷土資料館2階特別展示室で、10月7日から第30回収蔵資料展「あつぎの養蚕教師・小林升( のぼる)がいく\明治期あつぎの養蚕事情」が始まった=写真。
 養蚕はかつて厚木の主産業であったが、徐々に姿を消していき、現在はわずかに7戸を数えるのみ。展示会では厚木市下荻野で生まれ育った養蚕教師・小林升について、その子孫である小林克也氏から寄贈された写真や名刺、書簡資料をもとに、時代の花形職人として活躍した升、荻野村の村長をつとめた升の足跡を紹介している。
 10月28日には、同資料館1階学習相談室で、小林升が学んだ埼玉県にあった養蚕伝習所「競進社」について、元埼玉県文化財保護委員の井上善治郎さんが講演するほか、11月19日には、厚木市史編集委員の飯田孝さんが「県央の繭集散地」と題して講演する。時間はいず
れも14時から。希望者は直接会場で受け付ける。展示は12月10日まで。なお、資料館では従来の図録の代わりに、「電子図録」を作成、10日から厚木市のホームページ上で公開している。

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親子で芋掘り体験

 10月8日、厚木市七沢の自然ふれあいセンターで、今年3回目の親子ふれあい自然体験教室が開かれ、市内在住の親子27家族91人が参加した。
 この教室は野外活動の体験を通して、親子のふれあいや他の家族とのふれあいを深めることを目的に、年4回実施されている。秋晴れのこの日、参加者は大粒の汗を流しながら、親子が大小のさつまいも掘り=写真=を体験した。その後、周辺の落ち葉を集めて火を起こし、焼き芋を楽しんだ。
 参加した人たちは、ホクホクに焼き上がったサツマイモを頬ばりながら、「甘くて美味しいね」「自分で収穫したサツマイモの味は格別」などと話しながら、秋の味覚を満喫していた。

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高齢者交通安全キャンペーン

 9月28日、高齢者の健康と生きがいづくりを促進し、親睦を図るため、厚木青少年広場で厚木市老人クラブ連合会(鈴木茂会長・会員数6019人)のスポーツ大会が開催された。開会式後、市交通安全対策協議会による「高齢者交通安全キャンペーン」が実施された=写真。
 近年、厚木市内では高齢者の関係する交通事故が増加傾向にあり、平成18年1月から6月に市内で起きた高齢者の交通事故が167件で、高齢者人口1万人当たりの件数が58・3件と県内でトップになり、県交通安全対策協議会から「高齢者交通事故多発地域」に指定された。キャンペーンは高齢者に交通ルールの遵守と交通マナーの向上を呼び掛け、事故防止に努めようと行われたもの。
 秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)期間でもある同日、市交通安全指導員、市交通安全母の会、自治会連絡協議会、警察官、市職員ら約30人が会場で交通安全を呼びかけながら、交通安全を訴えるチラシや啓発物品を大会参加者に配布し、意識の啓発を図った。

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