第662号(2005.06.15)

ケータイで本を借りよう
  厚木市では図書館情報システムの全面リニューアルにあわせて、汎用型インターネットサービス「マイタウンクラブ」との連携を進め、6月1日から新たにケータイで本を借りることのできる「図書館サービス」をスタートさせた。
 システムの連携により、利用者は1枚の利用者カード(マイタウンパスポート)で図書館蔵書の貸し出しができるほか、スポーツ施設の予約、講座イベントの申し込み、文化会館の公演チケット予約、地域コミュニティ情報の参照やメルマガ配信、情報プラザのパソコン利用など複数の行政サービスを受けることが可能になった。
 また、マイタウンクラブで従来から行っている「2次元コードを活用した電子認証システム」を図書館サービスにも採用し、利用者カードの代わりに携帯電話に表示された2次元コードで本を借りることができるようになった。
 この2次元コードについては、昨今急速にサービス範囲が拡大しているが、自治体のサービスとして、図書館利用などの利用者認証手段として活用した事例はなく、その独創性、先進性の点で全国初の試みとして注目されている。
     

 今回開始した新しいサービスは、マイタウンクラブの利用者カードと図書館利用者カードを統合し、マイタウンクラブへの利用者登録をすれば、1枚のカードで複数の行政サービスを受けることができるほか、図書館カウンターで資料や本の貸し出しを希望する場合、携帯電話の液晶画面に表示された2次元コードを従来の利用者カードの代わりとして利用することができる。これは携帯電話を利用することによって、利用者カードを持ち歩くわずらわしさがなく、「いつも携帯している」「常に取り出しやすい場所にある」という携帯電話の特徴を活用したものだ。

 新しい図書館インターネットサービスは、これまでの蔵書検索のほかに、予約状況の確認や取り消し、現在借りている本の確認などが、家庭のパソコンや携帯電話から24時間365日できるようになった。また、9月1日からはインターネット予約サービスが始まり、パソコンで検索してそのまま予約、近くの公民館図書室で受け取ることが可能になる。
 図書館カードからマイタウンパスポートへの切り替え手続きは、中央図書館のほか、各公民館図書室の窓口でも行っている。身分確認証が必要。問い合わせはTEL:223・0033番。

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 ホストファミリー募集  6カ国42人の児童を招待 アジアの会
 NPO法人「国際交流は子どもの時からアジアの会」(高岡良助代表)は、今年も「国際平和子ども交流大会・イン・ジャパン」を7月22日から8月2日まで、厚木市と愛川町、横浜市を拠点に開くが、同会では期間中、外国から参加する児童がホームスティするホストファミリーを募集している。子ども同士が国家や民族、言葉を越え、遊びや生活などの体験を通して争いや差別のない楽しい未来を築こうと行っているもので、今年で14回目、これまでに延べ1万5千人の子どもたちが交流に参加した。
 今年は韓国、中国、台湾、ロシア、パレスチナ、イスラエルの6か国から小学生42名と引率者6名が来日する。子どもたちは日本の家庭にホームスティしながら7月26日から3日間、県立愛川ふれあいの村で行われる2泊3日のキャンプや横浜市鶴見区で開かれるサッカー大会などの行事に参加する。
 キャンプは、子どもたちが国家や言葉の壁を乗り越え、風呂やベッドを共にして、東丹沢の大自然の中で遊び、調理をしながら、ワークショップやキャンドルファイヤーを楽しむ。
 ホストファミリー(受入家庭)は小学生のいる普通の家庭で、特別なもてなしをせず、日本の日常の子どもの生活を体験できるのが条件。受け入れ国や男女の指定も出来るという。同会ではホストファミリーのほか、県立愛川ふれあいの村で行うキャンプに参加する日本の児童も募集している。参加費は1人1万円(2泊3日)、兄弟姉妹での参加は2人目から5千円。先着順130名。また、高校生以上のボランティアも募集している。
 ホストファミリーの説明会は6月19日13時から藤沢市の湘南台文化センターで行うほか、7月10日14時からえびな市民活動支援センターでオリエンテーションを開く。
 高岡代表は、「日本で行われる世界で唯一の小学生対象の国際平和交流。ホストファミリーへの金銭の見返りはありませんが、子どもたちとの楽しい日々は一生の宝になると思います。子どもたちに楽しい夏休みを提供してやりたい」と協力を呼びかけている。連絡はTEL:229・0203番(松本)、またはTEL:090・6107・7124番(高岡)へ。

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プールで鮎釣りとつかみ取り 森の里小学校
 6月4日、厚木市森の里小学校のプールで「鮎釣り・鮎つかみ取り大会」が開催され、地域の子どもたちや大人約300人が参加した=写真。
 大会は森の里小学校PTAが「厚木の鮎を親子で身近にふれあうと共に、住民相互の交流を深めてもらおう」と開いたもので、昨年に続いて2回目。
 この日、小学校のプールには約30センチほどの水が張られ、鮎400匹が放流された。最初は4年生から6年生による釣りが行われ、お父さんやお母さんに手伝ってもらいながら、10分間で5匹を釣り上げる子や竿を上げたら一度に3匹もかかっていて、大喜びする子どももいた。
 鮎釣りの後は、1年生から3年生も一緒になってプールに入り込んで鮎のつかみ取り。子どもたちは逃げ回る鮎を、はしゃぎながら追いかけ回していた。同小PTA会長の斎藤茂さんは「厚木といえば鮎、その鮎を通じてこんなに子どもたちや大人の方が楽しんでくれてとても嬉しい。来年以降もぜひ続けたい」と話していた。

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あやめの里にハナショウブ2万株
 厚木市飯山の「飯山あやめの里」で、6月12日恒例の「あやめ祭り」が開かれ、大勢の行楽客で賑わった。
 飯山あやめの里は小鮎川の堤防に面した久保橋の南側に位置し、約0・5ヘクタールの畑に、紫や白など色鮮やかなハナショウブが60種、約2万株が植えられており、「かながわ花の名所100選」にも選ばれている。今年は天候不順で開花が遅れたが、祭りの日までには5分咲きまでに成長した=写真。
 あやめ祭りは今年で13回を数え、会場に設置された特設ステージでは、飯山芸妓衆の花踊りや撮影会、白龍太鼓公演などが行われた。会場を訪れた行楽客は、ハナショウブを背景に記念写真を撮る姿も見られ、一面に咲き誇るショウブの花を楽しんでいた。

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標識鮎2100尾放流 釣った人に記念品
 5月28日、アユ漁解禁を間近に控えた県内水面漁業振興会(菊地光男理事長)では、相模川に放流する鮎の成長や遡上具合などを調べる「標識鮎放流調査」を三川合流点や昭和橋、戸沢橋など21ケ所で実施した。
 調査は放流後の鮎の状態を把握し、より良い漁場をつくっていこうと、1988年から行われているもので、今年で17回目。漁業者が独自で行う継続的な調査は、全国でも稀だ。
 放流された鮎は和歌山産の海産鮎と相模原市内の種苗センターで繁殖した人工鮎の計2100尾。標識は青と黄色の塩化ビニル製3B×2B)で、鮎の背びれに付けられ、体長と体重も計測された。
 例年、標識鮎の再捕者からの連絡率は10%前後。昨年は8・8%にとどまっており、同振興会では連絡者全員に粗品を配ったり、100番単位の標識鮎再捕者に1万円相当の記念品をプレゼントするなどして協力を呼び掛けている。菊地会長は、「よりよい漁場をつくるための貴重な資料となるため、一人でも多くの協力をお願いしたい」と話している。
 標識鮎を釣った場合は、〒243\0211厚木市三田一九二八 相模川漁業協同組合連合会、または各漁協協同組合、遊漁券販売所、相模川水系の釣具店などに送付または持参すること。送付の場合は送料が返金される。

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「花はんめ」アンコール上映   
  昨年11月12日、厚木市文化会館で上映されたヒューマンドキュメンタリー「花はんめ」が、厚木でアンコール上映されることになった。
 昨年の上映会では約300人が鑑賞したが、前売り券を購入しながらも上映会当日体調を崩された方や、仕事場で急に残業が入ったなどで、鑑賞できない方が相当いた。このため、制作・上映委員会から「当日、ご来場いただけなかった人や、高齢者並びに障害者の皆さん、在日コリアンの皆さんに一人でも多く見ていただいてはどうか」と、厚木上映実行委員会に申し出があったもので、部落解放同盟などで組織する同実行委員会では、7月10日13時から厚木商工会議所大会議室でアンコール上映することに決め、これを「第1回厚木映画フェスティバル」と位置づけ、今後、定期的にドキュメンタリー映画の上映会を開催していくことで一致した。
 「花はんめ」(金聖雄監督・文部科学省選定・文化庁支援)は、在日コリアン1世たちの日常の暮らしを記録したヒューマンドキュメンタリー映画で、「はんめ」とは「ハルモニ(おばあちゃん)」から来た言葉だ。金聖雄(キム・ソンウン)監督は大阪で在日2世として生まれた。
 川崎市桜本1丁目は在日の韓国人・朝鮮人が多く暮らすまちだ。タイムスリップしたような路地裏の小さなアパートの一室に「清水の姉さん」と慕われる孫分玉さんが住んでいる。その小さな部屋にいつも集まってくるはんめたち。キムチとごはんを食べながら他愛のない話に笑い、自分史を語り合い涙を流す。そして思い出の歌を歌い、踊る…はんめたちはこの小さな部屋で、置き去りにしていた青春を取り戻している。
 今回のアンコール上映会では、金監督のほか映画に出演した「トラジの会」=写真=の皆さんに生出演してもらうほか、映画上映とともに語り、歌い、踊り、飲み、食べる楽しい交流の集いにする考えだ。前売券は一般1300円(当日1500円)、シニア・障害者1000円(1300円)、中高生1000円、小学生500円。定員は150人。問い合わせ・申し込みは実行委員会事務局へ。TEL:221・5671番。

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昨年好評の「サエラ」が出演 障害児者のためのチャリティコンサート 
 厚木歯科医師会福祉フォーラム実行委員会では、7月21日13時20分より厚木市文化会館大ホールで、「障害児者のためのチャリティコンサート」を開催する。
 厚木市、愛川町、清川村に在住している障害者とその家族に、音楽を楽しんでもらおうと開くもので、昨年すばらしい歌声で会場を魅了した「サエラ」が再び出演する。
 サエラは、青森県五所川原市のグループで、ボーカル菊池由利子、ピアノ高橋朋子の2名の構成。オリジナルのほか、童謡、ポピュラー、シャンソン、映画音楽から民謡に至るまで、おしゃれなアレンジでコンサート活動を続けている。ジャンルにこだわらないのが唯一のこだわりで、世代をこえて音楽のあたたかさ、やさしさを伝えている。独自のコンサート、ライブ活動のほか、コマーシャルソングやイメージソング等の楽曲も手がけ、障害者のためのコンサート活動にも各地で積極的に参加している。
 今回はオープニングの清琉睦太鼓や地元東京農業大学の大根踊り、伊志田高校生徒と伊勢原PTAによる手話ソングも披露される。
 当日は、会場ホールに地域の施設や作業所、学校のポスター展示も行われる。入場は無料で、障害者支援の関係者のほか、一般の方も無料で入場できる。問い合わせは1224・6084番。

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NYハーレムの熱気を直輸入 横浜ランドマークホールで
 横浜ランドマークタワー内のランドマークホールでは、7月27日〜31日までの5日間、本場ニューヨークハーレムで活躍するトップミュージシャンたちによる「ハーレム・ナイツ4」を開催する。
 ホール内を、ソウルフードとドリンクが楽しめるニューヨーク・ハーレムの雰囲気に充ちたナイトクラブ形式に演出。ブルース、ソウル、ジャズ、リズム&ブルース、ゴスペルのライブコンサートやタップダンスなどエキサイティングなステージを堪能できる。
 期間中は、強烈なステージ・パフォーマンスと精力的な演奏法でジャズ界から多くの賞賛を得ている名サックス奏者ジェームス・カーターをはじめ、小柄ながらパワフルなボーカルでニューヨークはもとより各国で人気の高いミンツィ・ベリー、奇跡のジャズタップダンサーのオマー・エドワーズ、ニューヨークを中心に活動するサックスプレイヤーのペイシャン・ヒギンズ率いるシュガーヒル・ジャズ・カルテットらが、本場さながらのステージを繰り広げる。(写真は昨年のハーレム・ナイツ3)
 時間は27日〜29日が19時開演、30日が14時と19時開演、31日が14時開演。前売5500円、当日6千円。1045・222・5050番。

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