第656号(2005.03.01)

都市再構築と生活充実予算  一般会計7.3%減の737億円

 厚木市の山口市長は2月14日、平成17年度の当初予算案を発表、22日から開かれている市議会2月定例会に上程した。
 一般会計は737億3千700万円(対前年度比7.3%の減)で、減税補てん債の借換部分を除くと、実質は1.3%の減となる。病院事業など7特別会計は499億1千330万円(同1.7%増)で、一般会計と特別会計を合わせた総額は1千236億5千31万円(同3.9%減)となった。
 山口市長は、「市制施行50年を迎え、新たな50年のさらなる躍進を目指し、歩み始める重要な年度となることから、限られた財源をより効率的効果的に配分するため、一般財源の部等別総枠配分方式を取り入れ、すべての事業を見直し、経費の縮減を図りつつ必要な事業への重点配分に務め、新たな都市の再構築といきいき生活充実予算として編成した」と述べた。
 一般会計の歳入面では、個人市民税が給与所得の減少で減収が見込まれるが、 企業収益の回復に伴い法人市民税の増収(対前年度比19.4%増)が見込めることから、市税全体では対前年度比2.7%増の 462億6千200万円を計上した。地方譲与税では三位一体改革に伴う税源移譲により、所得譲与税の増が見込まれるため、前年度比41.9%増の14億9千万円を計上した。
 一方、財政調整基金繰入金、庁舎建設基金繰入金などが皆減となったことから、繰入金総額はは前年度比93.7%減の1億7千500万円、市債については減税補てん債および臨時財政対策債、市庁舎免震改修事業債の減額などから前年度比64.9%減の33億4千700万円となった。
 一般会計の歳出では、児童手当給付事業、生活保護費支給事業などが大幅に増えたことから民生費が前年度比12.8%増の176億9千556万円、土木費が道路施設維持管理事業、温水恩名連絡道路改良事業、相模川右岸堤防道路国道246号ランプ新設事業などの増加で、前年度比12.7%増の141億7千633万円。
 これに対して総務費は市庁舎免震改修事業、文化会館改修事業の終了などで前年度比27.2%減の87億6千975万円となった。労働費、農林水産業費、商工費、消防費、教育費なども前年度より2%から14.5%の減額。
 また、公債費は市債元金償還金の減額などで、前年度比45・2%減の65億4千981万円。人件費、扶助費、公債費など歳出全体に占める義務的経費は43.4%、投資的経費は12.5%となった。
 山口市長は、就任以来財政再建に取り組み、95年度当初1千581億円あった市債残高を05年度末の見込みで約500億円減らした。今後、公債費は減少するものの、福祉関係費の伸びや都市基盤整備など、緊急に対応すべき問題が山積しているほか、3市町村で構成する一部事務組合による焼却炉と最終処分場の建設、市立病院の建て替え問題などの大型事業も目前に控えている。
 歳入面では個人所得の低迷や土地価格の下落などから、個人市民税と固定資産税の減少傾向が続くほか、新たな企業誘致も税収面ではタイムラグがあるため、今後も財政の舵取りは予断を許さない。

 主な事業

▽厚木環状2号線街路整備事業(5億4千600万円)▽厚木環状3号線街路整備事業(1億5千500万円)▽温水恩名連絡道路改良事業(3億8千100万円)▽厚木バイパス線街路整備事業(2億2千850万円)▽大井交差点改良事業(5千万円)▽交差点(睦合北公民館南側・上落合・西小金原)改良事業(9千500万円)▽相模川右岸堤防道路国道246号ランプ新設事業(3億8千万円)▽中町第2\2地区市街地再開発事業(2千万円)▽本厚木駅南口地区市街地再開発事業(1千万円)▽愛甲石田駅周辺整備事業(700万円)▽都市再生推進(地域再生マネージャー事業・地域再生推進事業・都市再生緊急整備地域基本調査事業・まちづくり基本調査事業)事業(6千万円)▽地域再生推進(エコツーリズム自然学習拠点整備)事業(438万円)▽駐車場整備計画策定事業(680万円)▽寿町1丁目周辺地区整備事業(100万円)▽市立病院整備方針策定事業(1千万円)▽企業誘致促進事業(2千799万円)▽芸術と文化を奏でるまち構想策定事業(500万円)▽バス利用促進等総合対策事業(4千万円)▽高齢者バス割引乗車券購入費助成事業(4千735万円)▽岡田・毛利台・睦合北地区老人憩いの家整備事業(1千731万円)▽児童館整備(岡田児童館・毛利台児童館と老人憩いの家との複合施設)事業(1千107万円)▽保育内容充実事業(18億5千600万円)▽母子保健衛生事業(1億349万円)▽街頭犯罪対策(防犯パトロール隊の増員・防犯SOSステーション車の購入)事業(2千万円)▽セーフティーミラー設置事業(300万円)▽健康・交流のみちづくり事業(500万円)▽上古沢緑地ツツジ植栽整備事業(5千300万円)▽消防車両整備事業(1億2千300万円)▽自動対外式除細動器設置事業(1千万円)▽児童・生徒安心安全推進事業(1億671万円)▽電子入札システム事業(1千785万円)▽落書き等防止対策事業(247万円)▽予防接種事業(2億5千422万円)▽生垣設置奨励金(200万円)▽消防団活性化(女性消防団員の新規採用20人)事業(700万円)▽小学校1年生35人学級実施事業(2千349万円)▽中学校1年生への補助教員(英語・数学)派遣事業(4千213万円)▽中学校給食調査研究事業(34万円)▽青少年教育相談事業(2千978万円)。 

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ラジオ受信機のあゆみ展 厚木市泉町の元高校教師・田中克己さん
 厚木市泉町に住む元高校教師・田中克己さん(69)が、3月25日から27日までの3日間、ラジオ放送開始80周年を記念して、自宅に開設した電気通信教育資料館「温故遊舎」を開放、ラジオ受信機のあゆみとそれに関する部品(真空管やコンデンサ、コイル)、大正から昭和初期のラジオ、無線機などを展示公開する。
 田中さんは、子どもの頃からモノを作るのが好きで、柱時計を分解して組み立てたり、真空管を使って手製のラジオなどを作っていた。部品を集めているうちに、知人や友人が使わなくなった通信機などを持ってくるため、次々に部品が集まり、自宅の物置はラジオや電話、無線などの通信機、計測器でいっぱいになってしまった。
 「普通の人にとってはガラクタで廃棄物にしかならないが、それに再び命を吹き込むのが面白い」と田中さん。ガラクタの大部分は自分で修理して使えるようにしたほか、真空管などは製造年代別に整理して、形式や用途、種類、電圧などの解説を書き込んで箱に入れ標本にしている。
 真空管は大正13年にラジオ放送が開始された時のT14と呼ばれる3球電池式ラジオ受信機のほか、NHKが標準型受信機として使用したS管、ST管、GT管、MT管など約1千本をそろえたほか、電波を出す送信管、大正期の電磁石電鈴、手回し式電話、短波受信機、石筒型ラジオ、ST管5球スーパーラジオなどアナログ時代を風靡したものが所狭しと並んでいる。
 珍しいものでは、メーカーが作った「3極真空管の10倍横型製造工程」、昭和30年代に使用された科学教材社製の「教育用並四球展開受信機」のほか、戦争中の昭和17年頃に使われた「モールス信号機」「ゼンマイ式とモーター式のモールス印字機」などを大切に保存している。大正11年にマニアが作ったラジオは今でも使えるという。
 田中さんは平成8年、県立神奈川工業高等学校の教師を退職すると、自宅に電気通信教育資料館を開設して資料館づくりを始めた。現在は自治会長のかたわら、集めたものやもらったものを修理したり、手製の箱を作って部品を保存する作業にいそしんでいる。
 「まさにクズの中に原理・原則がある」と田中さん。3月25日から3日間(10時から15時)、「自分が趣味でやっていることを大勢の人に見てもらいたい。ラジオや真空管などの実物も見れるし、歴史も分かります」とラジオ放送開始80周年と「温故遊舎」10周年を記念して、各種真空管1千本、コンデンサ、コイル、抵抗器などの標本を公開することにした。
 26日は神奈川県電波適正利用推進員などの協力を得て、小学生を対象にした「AMラジオ工作会」を開く。材料一式を田中さんが提供して、子どもたちに作り方を学んでもらおうというもので、出来上がったラジオはすべてのAM放送が聞けるほか、持ち帰ることもできる。工作会への参加は保護者同伴で、先着30組。参加は無料。申し込みは田中さんへ。TEL:228・0203番。交通は本厚木駅下車東口より徒歩5分。夕焼け小焼けビル南側。駐車場はない。

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フィルム・コミッション事業スタート 
 厚木市は映画やテレビ、コマーシャルなどの映像制作を支援する「フィルム・コミッション事業」に取り組むことを決め、3月9日市と観光協会、商工業関連団体などで構成する「あつぎフィルム・コミッション協議会」を設立する。ロケ隊の誘致による地域経済の活性化と、撮影地域が映像化されることで都市の知名度が向上するため、観光産業の振興につなげるのがねらい。
 ロケーション撮影の誘致や支援、エキストラ出演、ロケ場所の提供など市民ボランティアの募集、市民への周知啓発活動、撮影機材の手配やロケ地警備など関連業者を登録して映像制作者に紹介する事業に取り組むもので、事務局を市の文化とまなび政策課に設置する。
 同市には平成14年度以降、映画「HINOKIO」など35件の撮影実績があり、市では東名高速道路厚木インターチェンジ、相模川、丹沢・大山などの豊かな自然を抱えていることから、ロケ地に有利なPRができると期待している。県内には横浜、横須賀などすでに6つのフィルム・コミッションが活動しており、厚木市の設立は7番目。
 協議会では3月20日14時から、市内のホテルで設立記念イベントを開催、厚木高校出身で女優の名取裕子さんを招いて記念対談を行うほか、映画監督の秋山貴彦さんらが参加するパネルディスカッションなどを行う。 

ビロードキンクロ初めて確認  県央地区ガンカモ科鳥類生息調査

おしどり

おながかも
 県央地区行政センターでは、このほど厚木、相模原、大和、座間などの県央地区の池や河川で、ガンカモ科の鳥類生息調査を行い、その結果を発表した。環境省からの依頼で昭和44年度から毎年1月に行っているもので、シベリヤやアラスカ、千島方面から日本に飛来する代表的な冬鳥の生息状況を明らかにし、鳥獣保護行政の資料とするのが目的。
 調査は1月12日から17日まで、厚木市七沢のリハビリテーションセンター池、森の里青山調整池、相模川、中津川、宮ヶ瀬湖など37カ所で行われ、自然環境保全センターの職員など26名がたずさわった。
 調査によると、県央地区の調査地37カ所のうち、33カ所でカモ類13種が確認され、その総数は2,711羽だった。昨年に比べて全体で171羽(6.7%)の増加で、最近5年間の総数では、平成13年度に4,364羽が確認されて以来、減少傾向にあったが、再び増加に転じた。
 内訳はコガモ908羽(昨年543羽)、カルガモ740羽(同738羽)、マガモ588羽(同382羽)、ヒドリガモ162羽(同253羽)、オシドリ106羽(同335羽)、オナガガモ92羽(同93羽)、ヨシガモ58羽(同17羽)など。種類別ではビロードキンクロが4羽初めて確認されたほか、トモエガモ2羽が、平成12年度以来4年ぶりに確認された。

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厚木西高生がデザイン 青少年の非行防止・薬物乱用防止」ポスター 
 厚木市市教育委員会と青少年教育相談センターでは、このほど青少年の間に広がりつつある薬物乱用を防止する「青少年の非行防止・薬物乱用防止」ポスターを作成した。
 ポスターは市内の高校生や大学生、青少年健全育成団体などで組織する「心とまちのクリーン作戦実行委員会」が考案した統一標語「私の青春 私の街〜汚すな、めざそう、明るい未来」を基に、県立厚木西高等学校2年の奈良ひかりさんと竹下侑紀さんがデザインした。
 B3サイズで、女の子が明るい未来をイメージして、「厚木市」を大きなキャンバスに描き入れた構図が特徴=
写真。描かれた厚木市には自然環境も青少年を取り巻く社会環境も美しいまちであってほしいという願いが込められている。
 ポスターは100枚作成され、市内の小中学校や高校、公共施設に掲示された。完成したポスターを見ながら、奈良さんは「たくさんデザインして、標語に最も合ったこのデザインに決めました。みんなに明るい未来を見つめて生きてほしい」と話していた。

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三田小児童がスマトラ沖地震の募金活動
 厚木市立三田小学校(松本成美校長・児童数957人)の児童が、スマトラ沖地震募金活動を行い、児童らの小遣いなどから集まった4万9千995円を2月17日、児童の代表が日本赤十字社厚木地区へ届けた=写真
 同校では思いやりのある心やボランティア精神を育てるため、毎年3学期に「ユニセフ募金」を実施しているが、今年は児童の発案で、昨年12月に発生したスマトラ沖地震被災者のために募金活動を行うことにした。
 この日、ボランティア委員会の佐藤あずさ委員長(6年)ら3人の児童が厚木市福祉総務課を訪れ、「全校児童から集まった募金を被災者に役立ててください」と、職員に手渡した。募金は日赤神奈川県支部を通じて現地へ送られる。
 同校は昨年11月には、新潟県中越地震の被災者に送る募金活動を行い、9万2千112円を赤十字新潟支部へ送っている。

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はつらつママさんバレーボールinATSUGI
 2月20日、厚木市中荻野の荻野運動公園で、市制50周年記念事業「宝くじスポーツフェア はつらつママさんバレーボールinATSUGI」が開かれ、元オリンピック選手によるバレーボール教室や、ドリームチームとのフレンドリーマッチなどが行われ、会場には観客合わせて1800人が集まった。
 午前中のバレーボール教室は、市内のママさんバレーボールチーム20チームと中学校4校のバレーボール部、合わせて309人が参加、河西昌枝さんゃ大古誠司さん、テレビでお馴染みの大林素子さん、中田久美さんなどの指導を受けた。市内バレーボールチームの森住安江さん(46)は、「憧れの選手から、パスやレシーブなどの細かいアドバイスをいただき感激しました」と話していた。
 
 午後からは、ドリームチーム対厚木市選抜チームのフレンドリーマッチ3試合が行われ、プロならではのスピード感あふれるスパイクや高さのあるブロックに唖然としたり、果敢に打ち返すシーンなども見られ、会場から大きな拍手や歓声が起きていた。

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鳶尾山に桜の植樹
 2月12日、厚木市制50周年を機に、鳶尾山を桜の名所にしようと、市民グループ「鳶尾山に桜を植える会」(菅野信男会長・300人)が、同山で桜の苗木40本を植えた=写真
 昨年12月に会が発足して、初めての植樹で、午前9時30分から会員や地元の関係者など約200人が鳶尾山ハイキングコースの入口に集合、式典を行った後、参加者は植樹に使う水の入ったペットボトルなどを持ち、歩いて20分ほどの山頂付近にある現場を目指した。
 山頂では、専門家から植樹の仕方などの説明を受けた後、家族など4、5人のグループに分かれ、あらかじめ決められた場所に高さ2メートルほどの桜の苗木を1本1本ていねいに植えた。 
 会では植樹の方法や品種などを「日本さくらの会」に相談、品種は土地にも自生しているヤマザクラを主体に、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヨウコウの4種類を選んだ。
 この日に備えて準備をしてきた菅野会長は、「こんなにたくさんの会員が参加して植樹が出来てうれしい。この桜の木が花をつけるまでには、3、4年はかかりますが、会員全員で見守っていきたい」と話していた。 

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家庭、学校、地域の教育力を高めよう  ミニフォーラム開催
 家庭、学校、地域の教育力を高めようと、2月11日厚木市ヤングコミュニティーセンターで「学校と地域の融合教育ミニフォーラム」が開かれた=写真。
 市民や市職員自主研究グループのボランティアによる運営で、会場には青森県や高知県の県外を含めて150人の市民が参加し、家庭、学校、地域の連携と融合の必要性について、熱心な意見交換を行った。
 フォーラムでは、市内のジュニアリーダーズクラブの生徒によるダンスや詩の朗読から始まり、学校と地域の融合教育研究会会長の宮崎稔氏が、「子どもたちは私たちの宝、家庭や学校、地域社会が一緒になって育てていこう」と基調講演を行った。
 分科会では、教師やPTA、地域住民から実践事例の発表が行われた。
 参加者は「先生と地域住民が一緒に実践事例を発表し合い、同じ土俵で研究討議する場はない。今後、こういう機会が増えると良い」「教育力を見つめ直すいい機会になった」「子どもにとっては全てが学習の場、経験の場である。大人が力を合わせていくことが大切」と話していた。

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3月12日 荻野山中藩陣屋祭り 
 厚木市制50周年を記念して、荻野山中藩の歴史を再認識し、郷土愛を育もうと、3月6日と12日に「荻野山中藩歴史講演及び資料展示」と「荻野山中藩陣屋まつり」が、荻野公民館と荻野山中陣屋跡史蹟公園で開かれる。
 荻野山中藩歴史保存会や地元自治会、公民館などが実行委員会を組織して行うもので、6日は荻野公民館集会室で10時から荻野山中藩歴史資料パネル展と、13時30分から市文化財保護委員の渋谷利雄さんによる「荻野山中藩歴史講演」が開かれる。参加無料で、講演会の定員は100人。
また、3月12日は荻野山中藩陣屋跡史蹟公園で、9時30分から「荻野地区厚木市制50周年記念式典」、10時から15時まで陣屋まつりのイベンが行われ火縄銃演武、野菜などの地元産品即売会、模擬店、もちつき大会、陣屋鍋の無料振る舞い、舞踊、民謡、詩吟、コーラス、カラオケなどの演芸大会が行われる。講演会の参加申し込み及びイベントの問い合わせは荻野地区市民センターへ。TEL:241・1030番。

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