第650号(2004.12.01)

ITのまちモニュメント時計  市制50周年事業で[愛称]募集

 厚木市は市制50周年を記念事業の1つとして本厚木駅北口に「ITのまちモニュメント時計」=写真=を設置して、来年2月1日除幕式を行うが、このモニュメント時計が市の新たなシンボルとして広く市民に愛され親しまれるものとなるよう市民から「愛称」を募集する。
 時計は四角柱型のステンレス鏡面で、高さ5メートル、幅1・2メートルの大きさ。側面はパソコンのキーボードを表現したブロック状にした。上部に3面のデジタル時計を設置、時刻を表示する文字は20センチの高さがあり、70メートル離れた場所からでも確認することができる。時計はFM電波で時刻の自動補正ができるほか、内部に光ファイバーを使用した夜間照明を付設してITのまちを表現する。
 応募方法は、はがきに愛称、命名の理由、住所、氏名、連絡先電話番号を明記の上、〒243・8511厚木市役所情報政策課へ提出する。1人1点で厚木在住在勤在学の方であれば誰でも応募できる。募集期間は12月20日まで。最優秀賞1点に表彰状と3万円の商品券、優秀賞数点に表彰状と1万円の商品券が贈呈される。問い合わせは市役所情報政策課。TEL:225・2459番。

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固定資産税など2年間免除 厚木市企業誘致条例12月議会に上程
 厚木市は市内に誘致する企業への課税面などへの優遇措置を盛り込んだ「厚木市企業等の誘致に関する条例案」をまとめ、開会中の12月議会に提出した。対象となる業種は製造業、情報通信業、卸売・小売業、自然科学研究所、地域経済の発展に寄与すると認めれる事業で、対象地域は特定誘致地区(東名厚木インター周辺地区、森の里及び周辺地区、本厚木駅周辺地区)と特定誘致地区以外の一般誘致地区。
 条例案によると、特定誘致地区では固定資産税、都市計画税を2年間免除するほか、3〜5年目は両税を通常の5分1にする。また、一般誘致地区も5年間は両税を5分の1にする。
 このほか、新たに市民を1年以上雇用した場合、70人を限度に従業員数1人当たり30万円を支給する雇用奨励金を盛り込んだ。雇用奨励金の最低人数は製造業15人(中小企業は5人)以上、情報通信・卸売・小売り業5人以上、自然科学研究所15人以上など業種によって定めている。
 適用期間は平成17年1月から21年12月31日までの5年間。市では「地域経済活性化に向けた企業の立地促進をはかるため、市民の雇用機会の拡大、生活環境の整備と質の向上、業務核都市の育成などをはかり、安定的な財政基盤を確立したい」としている。

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  玉川・森の里地区で地域福祉を考えるつどい開催
 11月23日、厚木市立玉川公民館で、「第4回地域福祉を考えるつどい」が開かれ、地域の自治会や社会福祉協議会、民生委員児童委員、ボランティア団体などの関係者約150人が参加した。
 玉川・森の里地域の住民を中心に地元自治会や地区社会福祉協議会、民生委員児童委員、ボランティア団体などが主催して、住み慣れた地域でみんなが自立したゆとりのある生活を営むことができる明るく住み良い地域社会の創造を目指して開いたもの。
 今回のテーマは「あなたも私も共に助け合い」で、さわやか福祉財団の木原勇さんが基調講演、その後パネルディスカッションが行われた=写真。
 11月23日、厚木市立玉川公民館で、「第4回地域福祉を考えるつどい」が開かれ、地域の自治会や社会福祉協議会、民生委員児童委員、ボランティア団体などの関係者約150人が参加した。
 玉川・森の里地域の住民を中心に地元自治会や地区社会福祉協議会、民生委員児童委員、ボランティア団体などが主催して、住み慣れた地域でみんなが自立したゆとりのある生活を営むことができる明るく住み良い地域社会の創造を目指して開いたもの。
 今回のテーマは「あなたも私も共に助け合い」で、さわやか福祉財団の木原勇さんが基調講演、その後パネルディスカッションが行われた=写真。
 木原さんは「近隣助け合いとは\助け合い活動で広がる地域の輪」と題して、本当に困った時、一番頼りになるのは隣近所であると訴え、「だんだん」というチップを媒体にして、住民同士で送迎や庭木のせん定、子守りなどのサービスを交換している高齢化と過疎が進んだ愛媛県関前村を例に挙げ、心の交流がはかれる地域づくりや自分たちで行う介護、地域活動を豊かにしていくことなどが大切であると提案された。
 続いて行われたパネルディスカッションでは、木原さんをコーディネーターに、地区自治会役員、ボランティア、福祉施設職員、中学生などがパネラーとして参加、それぞれの活動を紹介するとともに、課題の整理や提案などが活発に話し合われた。
 会場からも防犯、防災のためのまちづくりについての意見や、「学校給食を地域の高齢者へ提供できないか」「震災時に対応できるため高齢者1人世帯の把握ができているか」などの提案や意見が出された。

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森のかけはしにジャンボリース

 厚木市七沢の県立七沢森林公園の「森のかけはし」に、直径7メートルの巨大クリスマスリースが掛けられ、今年も道行く人たちにクリスマスの訪れを告げている=写真。
 このリースは、地元商店会の玉川商栄会(越智一久会長)が中心となって地域商業の発展と観光の活性化をはかろうと13年前から行われているもので、以前から使用していたものが老朽化したため、今年は新たに鉄筋で骨組みを製作した。
 リースは、鉄筋に擬似のモミの葉を覆い、赤いリボンや鐘などを付けたもので、12月1日からライトアップされ、冬の夜空にクリスマス到来の雰囲気を演出する。
 越智会長は「新しく作ったので、上手く掛かるか心配だった。七沢の森に、美しく浮かび上がるロマンチックなリースを、ぜひ多くの方にご覧いただきたい」と話している。25日の23時まで点灯される。

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ふれあいまつりに1,700人参加  七沢自然教室
 11月21日、厚木市七沢の七沢自然教室で、「ふれあいまつり」が開かれ、1700人の親子連れなどで賑わった。
 このまつりは、小中学校の集団宿泊教育施設を親子に開放して同じ体験を味わってもらおうというもので、今年で3回目。今回は青少年団体などで活動する小中学生13人がボランティアとして参加した。
 この日の体験コーナーは、日頃同施設が学習カリキュラムとしている「しいたけのコマ打ち」「薫製づくり」「竹トンボづくり」のほか、長さ5メートルの竹を使って作る「ジャンボバームクーヘンづくり」=写真=や「もちつき」なども企画され、来場者も一緒に作業に加わって、できあがりをみんなで味わった。
 来場者は「屋外での体験は家庭ではなかなかできないので、今日は1日子どもと有意義に過ごすことができました」「食べたり作品を家に持ち帰れたりできる体験コーナーがたくさんあって、とてもうれしい催しです」と話していた。

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  玉露入りお茶市制50周年記念缶発売  サッポロ飲料
 サッポロ飲料株式会社(本社東京)は、12月6日から「サッポロ玉露入りお茶厚木市制50周年記念缶」を、厚木市内の小売店、自動販売機で発売する。
 同社は厚木市緑ヶ丘に神奈川事業所があり、40年近く飲料水専門工場として操業を続けている。神奈川事業所ゆかりの血である厚木市が来年2月1日市制施行50周年を迎えることから、それを記念して主力ブランドである「サッポロ玉露入りお茶」を、特別デザイン缶=写真=として発売することにしたもの。
 パッケージデザインは、初代歌川広重が描いた「富士三十六景相模川」をモチーフに、50周年記念ロゴマークをあしらったもの。広重の絵は、戸田の渡し付近から富士山を描いたものといわれ、厚木市民にもなじみが深い。
 特別缶は340グラムで1本115円(税抜き)。同社では1函24本入りを3000函販売する計画だ。

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社会の厳しさや働く喜び学ぶ  睦合中2年が職場体験学習
 11月18日、厚木市下荻野の市立睦合中学校(下島光久校長)の2年生166人が、地域で職場体験学習を行った。普段、教室では学ぶことのできない、社会の厳しさや働く喜びなどを知ってもらおうと、病院や幼稚園、サービス業など31の職場を訪れ、体験学習を行った=写真。当日はそれぞれのコースに分かれ、生徒たちは未知の体験や見学に少し不安そうに、徒歩やバスなどで各職場へと向かった。
 伊勢宮幼稚園で職場体験を行った10人の生徒たちは、教室に入り幼稚園の先生から子どもたちに紹介されると、初めは戸惑っていたがいつの間にか打ち解け、一緒に絵を描いたり、遊戯をしたりして楽しんだ。参加した生徒の吉田香織さんは、「一緒にクリスマスツリーの絵を書きました。小さな子どもと触れ合うことは楽しいし、大好きです」とうれしそうに話していた。
 睦合ホーム介護支援センターを訪れた7人の生徒たちは、お年寄りと一緒に体操や歌を歌って過ごした。生徒の山戸里紗さんは、「将来、できれば高齢福祉関係の仕事に就きたいと思っています。お年寄りと楽しく触れ合え、今日は有意義な時間が過ごせました」と話していた。

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未来の車はどんな車 毛利台小児童が発表会
 11月18日、厚木市立毛利台小学校(林義人校長)で、5年生の児童(3組108人)が、「未来の車はどんな車?」をテーマにした発表会が行われた。
 同市内の日産自動車テクニカルセンターのデザイン開発技術者の指導を受け、10月から「総合的学習の時間」の中で取り組んできたもので、企画書の作成から5分の1のモデルの制作、発表のし方など20時間あまりの授業を重ねた。
 この日は、2組と3組の2クラス12グループが発表。子どもたちは寸劇をまじえたり、問答形式にしたり工夫をこらしながら電池で走る車、高齢者にやさしい車、環境にやさしい車など、子どもたちの想像力豊かな車12台を披露した=
写真
 モデルは本職のデザイナーやモデラーの指導を受けて制作したもので、クラフト紙を使って夢に描いた様々なボディーを作成したほか、シートや内装などもていねいに仕上げた。
 発表会に出席した日産自動車の社員たちは、「子どもたちの視野がこんなに広いとは思わなかった」「発表が分かりやすくよく工夫されていて、逆に自分の仕事を再認識する機会になった」など、予想を超える出来映えに驚いていた。
 子どもたちは「はじめはみんなの意見がバラバラでまとまるかどうか心配だったけど、車のモデルも今日の発表もうまくできてうれしい」「本当につくって発売できたらいいな」と目を輝かせていた。

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森の里の子どもたちが落書き防止の壁画作り

 11月23日、厚木市森の里5丁目にある陸橋に、地域の子どもたち22人が、落書き防止のための壁画の色塗りを行った=写真。
 陸橋は数年前から落書きされていた場所で、子どもたちが「きれいなまちにするにはどうしたらいいか」と落書き防止について6月から会議を重ね、壁画の制作を発案した。
 子ども会役員や地域の青少年健全育成者たちが、壁画の許可などをサポートしながら進めてきた。
 壁画のテーマは、「自然に住む動物」と「森の里の地図」。地域の小中学校に募集を呼びかけ、応募のあった23作品の中から6つの作品が描かれた。
 参加した子どもたちは「森の里のイメージに合う壁画ができた」「自分たちが描いたものが、いつまでもきれいに残って欲しい」と話していた。

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シクラメンの出荷準備に大忙し  飯山の佐々木花園
 厚木市内の園芸農家でシクラメンの出荷準備が最盛期を迎えている。
 現在、市内のシクラメン栽培農家は4軒。同市飯山4476の佐々木花園=写真=は、重利さん(75)、和夫さん(52)、潤一さん(24)の親子3代で、シクラメンの栽培に携わっている。
 温室面積は約400坪で、23色5,000鉢を栽培している。「大きな鉢は昨年11月に種を蒔き、1年間かけて大事に育ててきました」と和夫さん。
 12月初旬からの出荷を前に、最終的な手入れの真っ最中だ。手入れは鉢を1つひとつ手にとり株全体を見ながら、ていねいに花を中心部に寄せたり、葉の向きをそろえたりしながら形を整える作業だ。
 冬を彩る鉢花として人気のシクラメンは、最近はパステル調のものより鮮やかな色のものが流行だという。出荷は12月初旬からクリスマス頃まで続く。

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県央地区体育センター 体育館など厚木市へ移譲
神奈川県は、厚木市温水にある県央地区体育センターの体育館などを厚木市に移譲するため協議を行ってきたが、11月18日までに市と合意に達したことを明らかにした。
 移譲するのは体育館と運動広場、駐車場などを含む施設で県は平成17年度中に建物の改修工事を行い、18年度当初を目処に厚木市に無償で譲渡する。敷地約2万7千平方メートルは厚木市からの借地。 県は12月中に利用者にも説明する。
 体育館はバスケットボール2面、バレーボール4面、バドミントン8面、テニス2面、卓球24台が利用できるほか、観覧席、トレーニング室などが完備している。運動広場はソフトボール2面、少年野球1面、サッカー1面の競技場として利用できる。移譲後、市はテニスコートなど周辺施設と一体的な利用を図る。

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