第625号(2003.11.15)

11月4日 ごみの共同処理に関する合意書に調印
一般廃棄物の共同処理に関する合意書に調印した愛川・厚木・清川の市町村長
 厚木市、愛川町、清川村の3市町村は、11月4日、厚木ロイヤルパークホテルで、「一般廃棄物(ごみ)の共同処理に関する合意書」に調印した。
 合意書には、平成16年4月1日に、一般廃棄物の共同処理の開始に向けた一部事務組合「厚木愛甲環境施設組合」を設立し、中間処理施設である焼却施設・粗大ごみ処理(破砕)施設を厚木市に建設、最終処分場を清川村に配置するほか、議員定数13名(厚木市7名、愛川町4名、清川村2名・3市町村の議会議員より選出する)による組合議会の設置などが盛り込まれた。
 執行機関である管理者は厚木市長で、愛川町長、清川村長、厚木市助役が副管理者になるほか、組合収入役には厚木市収入役が就任し、2名の監査委員を置く。平成16年度当初の派遣職員は7名、市町村と組合との連絡調整機関として「厚木愛甲環境施設組合連絡調整会議」を設置することなども盛り込まれた。
 調印式には山口厚木市長、山田愛川町長、山口清川村長をはじめ、議会議長、県廃棄物総合対策担当部長ら関係者29人が出席した。
 席上、あいさつに立った山口市長は、「県が目指す(ゴミ処理の)広域化ブロックの中で、厚木愛甲ブロックが最も早い時期に共同処理に向けた合意が図られました。3市町村が県下の広域ブロックの先導的な役割を果たすことになり、厚木愛甲地域においては最終処分を自区内処理で行うことから、県の目指す廃棄物県内処理100%の目標に大きく貢献できるものと考えます」と述べた。
 今後は12月の各市町村議会に組合設置議案を付議、議決を経たのち、来年2月に県知事へ組合設置許可を申請、3月までに各市町村議会から組合議員を選出してもらい、4月1日には組合が正式にスタートする。広域処理開始の目標は平成24年度になる。

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登山古墳を市民の憩いの場に  史跡公園がオープン 
 厚木市は、同市飯山にある「登山(どうやま)古墳」の史跡公園整備を進めてきたが、このほど完成、11月8日扉開きが行われた=写真。
 公園内には古墳時代の6〜7世紀ごろに作られた円墳が5基あり、内部には石を組んだ石室が見られる。教育委員会が昭和37年と42年に行った調査では、1号古墳から人物や動物、円筒などの埴輪などが多数出土した。 
 市では古墳時代の歴史に思いを馳せ、自然と歴史が融合した市民の憩いの場にしようと、今年の6月から芝生貼りや散策路を整備してきた。面積は2,300平方メートル。尼寺原台地の標高66メートルほどに位置し、市域が見渡せる見晴らしの良い場所にある。
 8日に行われた扉開きでは、山口市長が「園内を散策して歴史をしのびながら語り合える、憩いの場になることを期待しています」とあいさつ、関係者とともに園内を散策した。
 開園時間は4月1日から9月30日までは8時30分から18時、10月1日から3月31日までは8時から17時まで。問い合わせTEL:225・2509番。

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ケータイ SOSネット稼働  行政と市民が双方向
 厚木市は防犯、防災、消防などの緊急情報について、携帯電話のメール機能を活用し、行政と市民が双方向で連絡が取れる市民参加型の「ケータイSOSネット」システムを立ち上げ、11月3日から稼働した。
 市からは「あつぎメールマガジン」を利用して、市民や行政協力団体にメールアドレス」を登録してもらい、地域の事件の発生や 防犯、防災、消防、交通などの緊急情報をメールマガジンとして配信する。
 市民は市に知らせる情報が発生した場合、携帯電話(メールマガジンに添付された書式)に必要事項を入力して送信する仕組みだ。 
 情報の内容は、不審者、交通事故、悪質訪問販売、地震・台風、痴漢情報などで、市と市民の双方向の情報共有が速やかに行われるため、地域の防犯や防災意識の向上につながるものと期待されており、市ではこのシステムを活用して「安心安全のまちづくり」をさらに進める考えだ。
 登録対象は一般市民および関連団体委員。問い合わせは情報政策課1225・2459番

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相川中学校 公民館のコンクリート壁にふるさとの絵を描く

 10月27日、厚木市立相川公民館の駐車場のコンクリート壁に、地元の相川中学校の生徒たちが描いた壁画が完成した。
 これは相川地区ふるさとづくり推進協議会が、市ふるさとづくり推進協議会が進める「壁面美術運動の推進」に取り組んだもので、相川中学校の3年生が中心になって制作に当たった。
 生徒たちは、来館者が少しでもふるさとを思い、心の安らぎやゆとりを感じてもらえるようにと、テーマを「相川のふるさと」に決めて図案を作成、休みを返上して13人の生徒が、水性ペンキやスプレーを使って、壁画を仕上げた=写真。
 壁画は、高さ約1.1メートル、幅約4.5メートルのコンクリート壁に、戸田の渡しや相模里神楽、梨など相川地区のふるさとを連想する絵4枚。色鮮やかに描かれたふるさとの絵に、来館者たちは目を細めていた。指導に当たった飯田哲昭教諭は、「環境美化の推進とともに、生徒が壁画を通して周囲の人々に意思表示をした。彼らが大人になった時、良い思い出になるとともに、人間性豊かな心を養うことができるでしょう」と話していた。 

  

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花で語ろう向こう三軒両隣 妻田2自治会がマリーゴールド栽培
 11月2日、厚木市妻田の白根自治会(柳田博司会長)と中村自治会(木下敬之会長)で、「花で語ろう向こう三軒両隣」の表彰式が行われた。
 これは自治会内の各世帯が花の栽培を通じて隣近所の親交を深めようと、昨年白根自治会でスタートしたもの。厚木青年会議所(小林延好理事長)の呼びかけで、約620世帯がマリーゴールドを栽培、今年は隣接する中村自治会も、昨年取れた花の種を白根自治会からもらって、約400世帯が花づくりに参加した。両自治会で育てられたマリーゴールドは、夏の不安定な天候で、やや小ぶりながらも各世帯の庭先で可憐な花を咲かせた。
 10月26日には、住民たちがプランターを持ち寄って両自治会を流れる干無川に沿ってマリーゴールドを飾りつけ、青年会議所のメンバーら10人が審査に当たり、各自治会ごとに大花賞、元気賞、努力賞、特別賞などを用意した。中村自治会で最優秀の「大花賞」を受けた堀井健志さん=写真=は、「ここの住民になって2年、これまで近所づきあいや自治会活動への参加が少なかったのですが、これをきっかけに地域の皆さんと積極的にふれあいたい」と話していた。
 柳田自治会長と木下自治会長は、「地域内の景観が良くなり、花の育て方など共通の話題で、世帯間のコミュニケーションが活発になりました」と今年の成果に満足していた。

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おはようハイキング 市民150人が秋の野山を散策
 11月3日、厚木市と市観光協会の主催で東丹沢を歩く「おはようハイキング」が開かれ、150人の市民が参加した=写真。
 厚木のハイキングコースを多くの方に紹介し、観光シーズンによりたくさんのハイカーなどを誘客しようと毎年行われているもので、今年で32回目。市内6つのハイキングコースの中から、今回は白山巡礼峠ハイキングコースで行われた。
 参加者は9時30分に、七沢にある東丹沢七沢観光案内所をスタート、七沢深林公園内の巡礼峠、むじな坂峠、白山展望台などコースポイントを楽しみながら、ゴールの飯山白山森林公園の桜の広場までの距離を約3時間かけて歩いた。
 この日は「七沢森のまつり」や「飯山秋祭り」も同時開催、参加者たちは時折降る雨の中、雨具を着てのハイキングとなったが、色づき始めた野山の紅葉を眺めながら、厚木の自然を満喫していた。

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菊人形が火の用心 厚木北消防署に展示
 11月7日、厚木市下荻野の厚木北消防署庁舎前に、火の用心を呼びかける菊人形がお目見えした。
 同市妻田東に住む菊花園芸士沼田良一さん(80)=写真=が、9日から15日まで行われる秋の火災予防運動に合わせて制作したもの。
 菊人形は間口5メートル、奥行き3メートルのスペースに2体展示され、赤や黄など色鮮やかな菊を身にまとい、60鉢あまりの菊の鉢植えとともに、火の用心を呼びかけている。
 沼田さんは、菊づくり50年以上のベテランで、防火思想普及のお役にたちたいと市の消防分部に協力を申し入れ、平成元年から菊人形の制作を始めている。毎年、テレビドラマなどをモチーフに、丹精込めた労作を消防本部などに寄贈している。
 今年の菊も昨年8月から植えつけの準備を始め、1年以上かけて完成させた。「夏の天候不順もあって、これまでで一番苦労した」という沼田さん。消防署前を通行する市民は、この見事な菊人形にしばし足を止め、見入っていた。菊人形は17日まで展示される。

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寿司商組合 障害者に寿司をプレゼント 
 10月28日、厚木寿司商組合(小野光義組合長)が、障害のある勤労者に秋の味覚を満喫してもらおうと、同市中町のヤングコミュニティセンターに招き、手づくりの寿司をごちそうした。
 招かれたのは、身体や精神などにさまざまな障害を持ちながら、市内にある民間の障害者地域作業所に勤める人たち104人。小野組合長が「この時期は、魚もお米も一番おいしい季節です。組合員が一つひとつ心を込めて握った寿司を召し上がって、お昼のひとときを楽しく過ごしていただきたい」とあいさつ。その後、一人ひとりに折寿司が配られると障害者は、握りたての寿司に舌鼓を打っていた=写真。
 同市飯山のあすなろの会第2作業所から参加した53歳の女性は、「新鮮でとてもおいしいお寿司をいただくことができて感謝しています」と話していた。

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市民ホールロビーでクラリネットコンサート
 11月11日の昼休み、厚木市役所本庁舎1階市民ホールで、大学生のクラリネットによるミニコンサートが開かれた=写真。
 市が市民ホールを明るく潤いのある雰囲気にしようと、さまざまなジャンルで音楽活動をする団体を募って実施しているもので、この日演奏したのは昭和音楽大学の本多勇己さん、工藤尚規さん、宮代亜美さん、高下未央さん、大久保香織さんの5人。5人は交代でモーツアルトの「魔笛」ガーシュインの「リザ」など5曲を、クラリネット・カルテットとして約30分間にわたって演奏した。窓口の手続きで市役所を訪れた市民は、美しいクラリネットの音色に聞き入っていた。

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厚木交響楽団定演50回達成記念演奏会 マーラー「復活」合唱団員募集
 厚木合唱連盟(片山正道理事長)では、来年4月18日に横浜みなとみらいホールで開かれる「厚木交響楽団定演50回達成記念演奏会」に賛助出演するため、一般参加者を募集している。同交響楽団は1977年創立の伝統あるオーケストラで、年2回定期演奏会を開催、合唱連盟との共演も数多い。今回の演奏曲目はマーラーの交響曲第2番「復活」。指揮遠藤浩史、独唱津山恵・山下牧子。練習日は日曜日午後3時間、厚木市ヤングコミュニティセンター及び総合福祉センターで行う(計12回)。合唱指導は演劇連盟厚木テアトロの下河原信也代表。参加費4,000円(学生2,000円)楽譜600円。合唱の好きな方、オーケストラと歌いたい方歓迎。参加希望者は厚木楽器1222-1019番または、〒243-0213厚木市飯山2116-82 畠山加代子さんまで申し込む。問い合わせは1243-1189番。

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