第611号(2003.04.15)

.

愛甲石田駅北口にエレベーター完成
 厚木市の交通バリアフリー事業の一環として建設されていた愛甲石田駅北口広場のエレベーターが完成、4月2日関係者を集めて竣工式が行われた。
 市が平成13年度に実施設計し、14年度に設置工事が行われ、このほど完成した。設置工事費は7千480万円。
 竣工式は地元の南毛利南地区自治会連絡協議会と厚木市身体障害者福祉協会の主催で行われ、山口巌雄市長、地元市議、自治会、福祉関係者によってテープカット=
写真、くす玉引きが行われ、この日集まった約50人の関係者のほか、通勤客なども足を止めて見守る中、エレベーターの完成を祝った。
 式典であいさつした山口市長は、「障害者の方はもとより、高齢者の方々も気軽に電車を利用して出かけられるようになると思います。たくさんの人たちにエレベーターの便利さを実感していただきたい」と話した。
 なお、3月23日には小田急電鉄の施工で、本厚木駅東口(構内)のエレベーターが完成、供用開始されており、愛甲石田駅北口にエレベーターが完成したことで、厚木市内にある2駅ともエレベーターで昇降して電車の利用ができることになった。 

.

地域の拠点病院として―市立病院開院式

市立病院開院式であいさつする山口市長
 4月1日より厚木市が運営することになった「厚木市立病院」の開院式が、同日午後4時30分から病院一階ホールで行われ、地元選出の県会議員や市議会の代表、市立病院の開設にかかわってきた市側の関係者、病院スタッフが出席した。
 冒頭あいさつに立った山口市長は、「神奈川県からこの病院の運営を引き受けることを決定してから、市民の皆さんに信頼いただける病院運営を目指して、市民の代表や市議会のみなさんに、いろいろと助言をいただきながら準備を進めてきました。また、岡崎知事をはじめ、県の関係者からも絶大な支援をいただいた。厚木市立病院の開院の日を迎え、感慨深いものがあるが、地域の拠点病院としての使命を担わなければならない責任を感じています」と話した。
 この後、関係者による「くす玉開き」が行われ、厚木市立病院の開院とスタートを祝った。
 

.

演劇連盟あつぎテアトロ・8月公演を目指して出演者募集

昨年のシティミュージカル公演

「空から落ちてきた奇跡」
 「演劇連盟あつぎテアトロ」(下河原信也代表・176人)が、8月に上演するシティミュージカル「ムーンライトエクスプレス」の出演者を募集している。
 同連盟は昨年3月、演劇やミュージカルを愛する若者たちが、自由に練習・公演できる環境をつくり、一般公募によるシティミュージカルを開催していこうと発足した。会員は市内で活動しているアマチュアの演劇・ミュージカル、合唱団体、中・高・大学の演劇部員、合唱指揮者、主婦、カメラマンのほか、大道具、照明、衣装、音響などの舞台装置や宣伝活動などを担当するサポーターを含めて176人。
 昨年は企画第一弾として、公募によるミュージカル「空から落ちてきた奇跡」を上演、今年も8月30・31の両日、厚木シティプラザで、シティーミュージカル「ムーンライトエクスプレス」の公演が決まった。
 脚本、演出、作曲、振付、歌唱指導、照明、舞台監督、美術などすべて自分たちの手で行うもので、出演者を一般から公募する。
 参加資格は小学4年生以上の男女(18歳以下の方は保護者の同意が必要)、オーディション及び練習に参加出来る方。参加費は1人千円、制作費毎月2千円、(計1万1千円)、舞台衣装、合宿費は個人負担。毎週土曜・日曜の13時から17時まで厚木シティプラザ、公民館などで練習する。
 配役選考オーディションは4月29日10時から17時まで厚木シティプラザ6階ホール250で行う。選考は演技、歌による実力審査と面接。発表は5月初旬。
 代表の下河原さんは「昨年の公演で、各方面から毎年やってほしいという声をいただいた。今年も新作を引っさげ、新たな感動の舞台をお届けします。経験がない子でも大歓迎ですので、お気軽に応募して下さい」と話している。
 希望者は出演申込書に必要事項を記入し、4月26日(必着)までに〒243―0014厚木市旭町2―5―1―403演劇連盟あつぎテアトロ・下河原信也さんまで申し込む。問い合わせはTEL:090・5784・0759番(小瀬村)へ。

.

ソフトバレーボール通じて国際交流
 3月23日、厚木市内の外国人市民が参加する「第11回国際スポーツ交流会」が、厚木市東町スポーツセンターで開かれた。市の主催で、厚木ホームスティの会(石川謙吉会長)が実施主体となり、日本語ボランティアの会や厚木北、南、睦合北、依知北、依知南の体育振興会が協力して行った。
 正午から始まったスポーツ交流会では、一般公募したブラジル、中国、ペルーなどの外国籍を持つチームと日本人のチームの合わせて30チームが参加、国や言葉を乗り越えてソフトバレーボールを楽しんだ=
写真
 ソフトバレーボールは、1チーム4人で、ゴム製の柔らかいボールを打ち合うもので、コートの広さはバドミントンコートと同じ。各チーム和気あいあいの雰囲気の中にも、熱のこもった試合が繰り広げられていた。
 試合後の交流会では、ボランティアを通じて、各国のお国事情を話し合ったり、アトラクションでは、民族舞踊の披露などが行われ、選手たちはすっかりうち解けた気分で楽しんでいた。

.

きれいなまち目指して違法看板を撤去
 4月3日午前9時から、厚木市職員と厚木警察署員が、本厚木駅周辺と岡田地区の国道129号線沿いを中心に、立て看板など違法広告物の撤去作業を行った=写真
 平成14年度から、神奈川県屋外広告物条例の権限が厚木市へ移譲されたため、まちの美観の維持と公衆に対する危害を防止するため行ったもの。
 市ではこれまでにもステ看板、はり札、はり紙などの撤去作業を行っており、すでに5万4千枚の違法広告物を除去している。だが、この種の広告物は除去しても、また違法に張り出されるといういたちごっこが実情。この日の作業では、約2時間の間に、300枚の違法看板などを撤去した。

.

湘北短大 新棟7号館が落成 最新の電子ピアノやAVシステム完備
 厚木市温水の湘北短期大学(山田敏之学長)の新棟7号館が完成、4月7日同棟内で落成式と祝賀式が行われた=写真
 7号館は同短大の4学科の一つである保育学科の定員倍増に伴い建設されたもの。音楽の授業に使用されるMLレッスン室には最新の電子ピアノがあり、その横にプライベートレッスン室を用意。幼児体育の授業に使用される表現体育室には、ダンスなどの身体表現を高めるために大鏡を設置した。また、講義用の2教室にもスクリーンとプラズマディスプレイの大画面映像掲示システムのほか、最新式のAVシステムが完備、車椅子対応エレベーターや身障者トイレ、玄関スロープなどが完備した福祉対応型校舎となっている。

  落成式には、官公庁、工事関係者など80名が出席、落成を祝った。
 同大学では今年度の新入学生から、従来の4学科の名称をすべて一新、電子情報学科を情報メディア学科、商経学科を総合ビジネス学科、生活科学科を生活プロデュース学科、幼児教育科を保育学科に名称変更、新入学生650名を迎え入れ、新たなスタートを切った。
 今年度創立30周年を迎える同大学は、時代のニーズに応える教育設備を整えるため、今回の7号館建設のほか、講義用大教室の視聴覚設備のリニューアルやパソコン機器も充実させた。中でも学生が自由にインターネットを楽しめるインターネットカフェは、開設当初から好評を得ている。

.

神奈川ふだん記第56号を刊行 特集など盛りだくさん
  生活記や人生記、旅行記、自分記、感想など庶民の文章運動に取り組んでいる「ふだん記神奈川」の機関誌第56号が出来上がった=写真
 特集は昨年11月16日、創立者の足立原美枝子さんの5年祭にちなんで行われた「茶会と佐藤陽子のチゴイネルワイゼン」。ふだん記顧問で作家の水上寛裕さんら5人が原稿を寄せたほか、シリーズ特集「21世紀に残す愛川町の昔と今」では、愛川町の撚糸や手漉き和紙、八菅の太鼓、三増合戦、中津飛行場、関東大震災などをテーマにした10作品が収録されている。
 56号のテーマは「喜びも悲しみも」と「人生の友」の2題。「喜びも悲しみも」には、神奈川を中心に全国から28人、「人生の友」には27人の文友が原稿を寄せた。
 また、全国の文友の交流の場となっている「あの花この花」「みんなの心の詩」などにもたくさんの投稿があり、今号も256ページとなった。問い合わせは代表の足立原三紀子さんへTEL:285・2973番。

.

厚木県央ロータリークラブが5周年 ダニエル・カール氏迎え 記念講演・中学生の作文も募集
 厚木県央ロータリークラブ(阿部洋会長)が創立5周年を迎え、4月19日、厚木商工会議所5階大会議室で、タレントのダニエル・カールさん=写真=を講師に迎え、5周年記念例会を兼ねた講演会を行う。
 カールさんはテレビ「寺子屋」などに出演、山形弁でおなじみのマルチタレント。「新世代をになう子供たちに今なすべきことは?」をテーマに、新世代の若者に望まれる大人の生き様や社会のありようについて講演する。
 また、同クラブは5周年記念事業として、厚木市内の中学生を対象に、「私たちが描く未来のあつぎ」をテーマにした作文を公募、活動方針である「人づくり、未来づくり」の参考にする。応募作品の中から優秀作品3点を選出、4月19日の創立5周年記念例会で表彰する。
 同クラブではダニエル・カールさんの記念講演に先着200人を無料で招待する。参加希望者は住所、氏名、電話番号を明記の上、厚木商工会議所内「厚木県央ロータリークラブ事務局」まで、FAXまたは電話で申し込む。講演会の時間は14時30分から17時(受付は14時)TEL:221・2151番、FAX:222・0607番。 

.

厚木市の新採用職員が庁舎入り口で一声運動
 4月7日、厚木市の新採用職員が、本庁舎や第2庁舎の入り口で、山口市長が提唱する市役所3大運動の1つ、「一声運動」を実習した=写真。市民や職員へのあいさつの重要性を認識し、業務に生かすことを目的に実施したもので、7日に25人、8日には15人があいさつに立った。
 職員は緊張した面もちで大きな声で「おはようございます」と来庁者1人ひとりにあいさつを行っていた。
 実習後、「元気にはっきりとあいさつするよう心がけました」「あいさつを返されて気持ちが良かった」「あいさつの大切さを学びました」などと感想を述べていた。新採用職員は4月21日まで9日間にわたり研修を受け、職務に必要な基礎的な知識を身につける。 

亜甲絵里香さんロシアで活躍 ノボシビルスクバレエ団に振り付け
 厚木市水引でモダンバレエスタジオを主宰している「気の舞踊家」亜甲絵里香さんが、ロシアのノボシビルスク国立バレエ団のプリンシパルにモダンダンスの振り付けを行ない、ギリシャ神話をテーマにした作品「オルフェウス」公演を成功させ、このほど帰国報告した。
 亜甲さんは昨年、同バレエ団プリンシパルのE・グラシチェンコさんに、日本人として初めてモダンダンスを振り付け、「オルフェウス」公演を成功させ、ている。
 今回振付、指導したのは、グラシチェンコさんを含め6人のダンサーと娘の瀬河香織さんの7人。音楽、照明も一新して、公演時間も15分から20分ものに仕上げ、7人分の衣装も日本から持ち込むなど、昨年以上に充実した演出を見せた。

公演はノボシビルスクにあるオペラ座のコンサートホールで、3月8日、ロシア全土で行われる「婦人デー」のイベントとして行われた=写真は「オルフェウスを」踊るグラシチェンコさんと香織さん。
 公演終了後、バレエ団の団長から、「モダンのテクニックや表現力だけでなく、心を教えてくれた。団員のこれからの人生に大きなプラスになると思う」という高い評価を受けた。
 今後、同バレエ団では公演のレパートリーに、この「オルフェウス」を取り入れ、上演していくという。11月には、同バレエ団が日本公演を行うが、その際にも亜甲さんの振り付けた「オルフェウス」が上演される予定だ。
 亜甲さんは、3年前にノボシビルスクで開かれた国際振付家コンテストで、観客に最も愛された作品に贈られる「観客賞」を受賞、それが縁で毎年訪ロ、振り付けを行っている。

.

.