第593号(2002.7.15)

アジア太平洋ハーモニカ大会 7月30日〜8月4日 2,300人を越える参加者

アドラートリオ

ホットショッツ

クロード・ガーデン

 第4回アジア太平洋ハーモニカ大会が7月30日から8月4日まで、厚木市恩名の市文化会館で開かれる。厚木市と全日本ハーモニカ連盟の主催で、複音ハーモニカやクロマチックハーモニカなど10カテゴリーのコンテストにはアジア12カ国・地域から2,300人を超える演奏家が出場する。また、ガラコンサートやワークショップ、市民が運営する交流テント村などのイベントには延べ1万4千人を越す入場者が見込まれ、アジア大会過去最大のイベントになりそうだ。同大会は2年に1度開かれており、日本で大会が開かれるのは今回が初めて。ガラコンサートやワークショップなどはすでにチケットが完売の状態で、主催者側では「ハーモニカを通して国際交流の輪を広げていきたい」と張り切っている。
 アジア大会はアジア地域のハーモニカ愛好者が一堂に会し、演奏活動を通して国際交流を深め友好の輪を広げようと、1996年台湾で第1回大会が開かれた。以後、マレーシア、韓国と2年毎に開催、前回の開催地ソウルで厚木市での開催が決まった。 
 大会にはコンテストをはじめ、特別講演会、ガラコンサート、ワークショップ(ハーモニカ講座)、オープンマイク(自由参加のステージ)、交流テント村(ステージと模擬店・物産展)、交流プラザ(練習ステージとハーモニカ治療院)など、さまざまなイベントが用意されている。
 コンテストは7月31日から8月2日まで開かれ、複音ハーモニカやクロマチックハーモニカのソロ、デュオ、トリオ、アンサンブル、フリースタイルなど10カテゴリーに、海外からの出場者150名を含む2,349人が出場する。
 7月30日の開会式と8月3日の授賞式、4日の最終日には、世界的なトッププレイヤーによるガラコンサートが開かれ、イスラエルのアドラー・トリオ、アメリカのホットショッツ、フランスのクロード・ガーデンらが出演する
また、7月30日と8月2日に行われる特別講演会には、厚木在住で世界的な複音ハーモニカ奏者である岩崎重昭さん、日本のクロマチックハーモニカのパイオニアで、日本一のハーモニカトリオを主宰する森本恵夫さんが出演、楽しいおしゃべりと演奏を披露する。
 このほか、7月31日と8月1日には、崎元譲、大石昌美、和谷泰扶、斎藤寿孝さんが講師をつとめるワークショップが開かれるほか、ハーモニカ演奏であれば、誰でも自由にステージに立って演奏ができるオープンマイクが31日から2日まで用意されている。期間中は、文化会館駐車場に交流テント村が開設され、ステージでは厚木市内のハーモニカサークルや民俗芸能の演奏、模擬店・物産展などが開設される。

岩崎重昭

森本恵夫
 ■無料公演・見学
▽コンテスト 7月31日・8月1日9時〜(大ホール)2日13時〜(集会室)。
▽郷土芸能お国自慢コンサート 7月31日18時30分〜(大ホール)
▽ナショナルデー(国際親善)コンサート 8月1日18時30分〜(大ホール)
▽うらかたコンサート 8月4日10時〜(小ホール)
 
■有料公演残券 
▽ジャズライブ〜映画音楽&ポップス 8月1日18時30分〜(小ホール)2000円。
▽森元恵夫特別講演会
 8月2日10時〜(大ホール)3000円。
▽10ホールズライブ 8月2日18時30分〜(小ホール)2000円 
▽アジア大会さよならコンサート 8月4日14時(大ホール)2000円。TEL:225・2588番。

 学校保健連絡会発足小児の生活習慣病などに対応情報交換や健康教育の普及はかる医師会・歯科医師会・薬剤師会
 厚木・愛甲郡内の小中学校の児童・生徒の間で、生活習慣病が増えていることから、学校保健活動の機能を強化しようと、このほど厚木市医師会(高橋正年会長)、厚木歯科医師会(村山正之会長)、厚木薬剤師会(高井泰治会長)の三師会が集まって「学校保健連絡会」を設立、7月11日午後6時より厚木市文化会館小ホールで第1回目の合同研修会を開いた。
 児童・生徒の健康づくりを推進するため、学校長や教育委員会とも連携をしながら、1栄養と食生活の改善2身体活動・運動の勧め3休養・心の健康づくり4飲酒・喫煙・薬物の乱用防止5歯の健康づくり6糖尿病・循環器病、がんなどの生活習慣病の予防7環境衛生管理の充実8感覚器の健康づくりなどに取り組む。
 三師会によると、厚木市、愛川町、清川村の小中学校の定期健康診断で、87年に肥満度30%以上の子どもの割合は2・9%だったが、01年には5・6%に増え、このうちの2人に1人は高脂血症や脂肪肝、糖尿病、高血圧などにかかっており、小児の生活習慣病が問題になっているという。
 また、歯周病の増加や心の問題、薬物乱用など、子どもたちの健康に関する課題が多いうえ、三師会同士で情報交換する機会が少ないこともあって、会の結成に踏み切った。
11日に行なわれた第1回の合同研修会には、医師や薬剤師、行政関係者、学校長、教師、養護教諭、PTA役員らが出席、共通テーマ「学校保健の現状と課題」、研修テーマ「小児生活習慣病」「小児の歯周病」「薬剤師からみた生活習慣病」について、医師と薬剤師、養護教諭が講演し問題提起を行った。この後、質疑が行なわれ、今後も積極的に問題を提起して、学校保健活動の連携を強めていくことを確認した。3師会による学校保健連絡会は県下でも初めての試み。

荻田さんの講演に耳を傾ける子どもたち
 北極探検の話に目輝かせる厚木市緑ケ丘小の児童
 6月26日、厚木市立緑ケ丘小学校(小島昭二校長)の4年生から6年生までの児童357人が、総合学習の一環として、北極探検家の荻田泰永(おぎたやすなが)さんを招き、「北極圏徒歩冒険の旅」と題するお話を聞いた。
 同校では児童の主体性、創造性を育て生きる力を身につけさせるため総合学習の一環として、今回の授業を実施したもので、図書室に集まった子どもたちは、荻田さんの話に目を輝かせて聞き入っていた。
 荻田さんは、北極圏へ旅しようと思ったきっかけが荻田さん自身の夢であったことや、厳寒の中でのホッキョクグマやホッキョクギツネとの出会い、原住民であるイヌイットの生活の様子を、ビデオやスライドを交えながら話した。
 児童たちは「北極へ行ってあざらしに会ってみたい」「北極の氷の上を歩きたい」、また「荻田さんのように夢を実現するためには、いろいろと努力が必要だということが分かった。すごく自分のためになった」などの感想が寄せられた。
 同校では「北極という児童の日常生活からは想像も出来ない環境を目の当たりにすること、夢が発端となり、目標を持つことによってそれが実現するという荻田さんの話を聞くことで、児童の冒険心やフロンティア精神が目覚めたのでは」と話していた。
 厚木市金田の市立ふれあいプラザで、7月3日から7日まで、1階玄関の吹き抜け部分に、高さ5メートルの七夕飾りが4本設置され、訪れた人の目を楽しませた=写真。
 この七夕飾りを始めたのは平成8年から。6月下旬から同施設の利用者に用意した短冊に願いごとを書いてもらったもので、子どもからお年寄りまで300あまりの短冊が集まった。
 飾り付けには同プラザ敷地内にある竹を使い、職員が青や赤の吹き流しや短冊などいろとりどりの飾りつけを行った。
 短冊には「お母さんの病気が治りますように」「歌手になれますように」など思い思いの願いごとが書かれていた。

 荻野小のウサギが引っ越し三田小児童と友好の輪広がる
 6月25日、厚木市上荻野の市立荻野小学校(門田美恵子校長)6年生の飼育栽培委員会の児童3人が、同市三田の市立三田小学校(松本成美校長)を訪れ、5、6年生の飼育委員会の児童30人に「大切に育てて下さい」と、今まで同小学校で飼ってきたウサギ3羽とエサを預けた=写真。
 荻野小学校では、7月から始まる給食調理室の建設のため、飼育小屋が取り壊されることになり、新しい飼育小屋が出来上がるまでの間、世話をしてきたウサギ3羽の行き場所がなく、児童たちが困っていた。
 この話を聞いた三田小学校では、30年前には下荻野地区の児童が荻野小学校から三田小学校に通学していたという間柄でもあり、教師と児童で「何とか手助けできないか」と思案した結果、以前ニワトリを飼っていた飼育小屋を手直しすれば使えるため、飼育委員会が「全員でお世話をしましょう」と申し出たことで、ウサギの引っ越し先が決まった。
 両校ではウサギの飼育を通じて、児童の友好の輪が広がればと期待を寄せている。

 フルブライトメモリアル基金米国人教師2名が来厚環境テーマに共同研究
 6月25日、フルブライトメモリアル基金マスターティーチャープログラムにより、厚木市を訪れたアメリカ人教師2名が、市役所をたずね山口市長を表敬訪問した=写真。
 厚木市に滞在する2人の教師は、ノースカロライナ州フェアービュースクールのクリスティン・セイバリーさんと、テキサス州アプライド・ラーニング・アカデミーのデニス・ゴードンさん。
 2人は市立厚木第2小学校と森の里中学校との共同研究パートナー校の教員で、教員の交流を通して日米間の教育状況を理解し合い、共同研究のテーマである「環境問題」について取り組む。

  滞在期間は6月21日から7月20日までの1カ月間で、帰国してからも1年間は日米の学校間同士で、インターネットなどを通じて環境に関する情報交換を行なう。
 山口市長は「この交流により両校の子どもたちが国際感覚を身につける良い機会になってほしい」と話していた。

 ごみ減量・リサイクル体験市民が資源ごみの選別作業
 6月27・28日の2日間、厚木市上古沢のしげん再生館で、資源の選別作業やリサイクル品の作成などを体験する「リサイクル体験学習」が開かれた。
 市民が資源物の選別作業を体験したり、牛乳パックを使ったリサイクル品を実際に作成することによって、ごみ減量とリサイクル意識を高めてもらおうと、市と市ごみ対策協議会が実施したもので、今年で4回目。
 参加した市民は公募で集まった男女26人。参加者は施設内を見学した後、ペットボトルの中に混ざっている異物などを除去する「選別作業」を体験した。
また、リサイクル教室も開かれ、牛乳パックを使って小物を入れるかごや、トイレットペーパーカバーなどを作成した。
 
  最後にごみ減量・リサイクルに関する座談会が行なわれ、参加した市民は「資源の選別作業では、異物が思ったより多く、もっと分別マナーをしっかりやらないといけないと痛感しました」、また「牛乳パックで色々な物を作成することが出来て、楽しみながらごみ減量に協力できました」、「ごみ減量に関するこの体験を他の多くの市民の方にも伝えていきたい」などの感想が寄せられた。

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通学路の清掃を行う湘北短期大学の学生
 通学路をクリーン作戦湘北短大生がボランティア活動
 7月5日朝8時から湘北短期大学の学生250人が、本厚木駅から学校までの通学路の清掃活動を行い、普段はバスで通う道を、学生たちはビニール袋やほうきを持って紙類や空き缶、タバコの吸い殻などを拾って歩いた=写真。
 活動は同校の学友会福祉部門が主催、1、2年生合わせて15人の役員が前日からビニール袋などを用意して、集合場所の中町公園で学生たちに手渡していた。
 学生たちが集めたゴミは25袋で、それぞれ学校に持参して燃えるゴミと燃えないゴミに分別した。
 生活科学科2年生の四ツ車さんは、「厚木にある学校なので少しでも町のお役に立ちたい。学園祭ではリサイクルバザーを実施、収益金は社会福祉協議会へ寄付します」と話していた。
 英語でクッキング 厚木市温水の湘北短期大学で、6月24日、元イタリア料理シェフのピーター・オコーナーさんを招いてイングリッシュ・イタリアン・クッキングクラスが開かれた。ピーターさんは3年前、オーストラリアン・カソリック大学から留学生として来学、現在日本で英語講師をしている。今回、それが縁で企画されたもので、普段と違う角度からの英語の授業に、学生たちも大喜び。
ピーターさんの明るく楽しい英語指導のもとで和気あいあいに調理が進み、お昼にはイタリア料理のフルコースが完成した。学生からも「調理に関する英語の表現が増えた」「また参加したい」と評判だった。

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 厚木市教育委員会義太夫・人形体験教室受講生を募集
 厚木市教育委員会は7月20・27・28・8月17・18日の5日間、同市に古くから伝わる国指定重要無形文化財「相模人形芝居」の、語りと人形の体験教室を開く。
 相模人形芝居は1つの人形を3人で遣う3人遣いと鉄砲差しという独特の操法が特徴で、現在厚木市では長谷座と林座が保存継承を行っている。
 今回の体験教室は、昨年の義太夫体験教室に続いて実施するもので、国の重要無形文化財保存会会員の竹本土佐子さんによる語り、長谷座、林座保存会会員による人形遣いを体験する。全5回で最終日には受講生による実演も予定している。
 会場は勤労福祉センター。14時から16時までで小学生以上が対象。定員40人。希望者は電話で生涯学習部へ申し込む。TEL:225・2509番。

昨年の義太夫・人形体験教室

 

 ふれあいプラザで七夕飾り
 厚木市金田の市立ふれあいプラザで、7月3日から7日まで、1階玄関の吹き抜け部分に、高さ5メートルの七夕飾りが4本設置され、訪れた人の目を楽しませた=写真。
 この七夕飾りを始めたのは平成8年から。6月下旬から同施設の利用者に用意した短冊に願いごとを書いてもらったもので、子どもからお年寄りまで300あまりの短冊が集まった。
 飾り付けには同プラザ敷地内にある竹を使い、職員が青や赤の吹き流しや短冊などいろとりどりの飾りつけを行った。短冊には「お母さんの病気が治りますように」「歌手になれますように」など思い思いの願いごとが書かれていた。

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 市内の保育所へ花を植栽青空クラブ
 6月28日、厚木市下津古久の市立相川保育所(林かの子所長) と、同市長谷の市立南家利保育所(小倉和枝所長)で、花の植えつけ作業が行われた。
 これは青年農業後継者の集まりである厚木市青空クラブ(西山賢一会長・会員14人)が、地域への奉仕と子どもたちに農業への理解を深めてもらことを目的に実施しているもので、平成12年から保育所を訪れ、園児とともに植えつけを行っている。
 相川保育所では、午前10時に年長園児と青空クラブの会員4人が、約640平方メートルほどの園庭に、ベゴニア、サルビア、日々草、ミリオンゴールドなど約250ポットを植えつけた=写真。
 園児らは「お兄さんたちが手伝ってくれるので、楽しく出来ました。毎日お水をあげたり、きれいな庭で遊ぶのが楽しみです」と話していた。また、市立南毛利保育所でも約250ポイットの花の植えつけが同様に行われた。
 西山会長は「今年で3回目になり、園児たちも楽しみに待っていてくれます。これからもこの事業を続けていきたいと思います」と話していた。

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