第564号(2001.04.01)

市民かわら版の連載が単行本に

『相模人国記 』
厚木・愛甲の歴史を彩った百人 
武将から文化人まで100人を紹介
豊富な資料で解説
郷土史家の飯田孝さん

 厚木市水引に住む市史編集委員の飯田孝さん(57)が、このほど厚木・愛甲初の人物伝『相模人国記―厚木愛甲の歴史を彩った百人』を市民かわら版社より刊行した。平成6年から9年まで本紙に連載した「人物歴史点描」を改題、加筆補正してまとめたもので、ふるさとをつくり、日本の国を動かし、海外に思いを馳せた百人の人々の生き方を、豊富な資料と実証的な研究にもとづいて評伝風に描き出している。


 飯田さんは厚木・愛甲郡の地に生まれ、この地を訪れた歴史上の人物百人を選び出し、古代・中世、近世、明治・大正・昭和に時代区分したほか、政治や人々の暮らしなどテーマごとにも分類した。その顔ぶれは武将や武士、僧侶から政治家、実業家、医師、思想家、教育者、文化人・スポーツ人など実に多彩だ。
 中には新しい資料の発見によって、初めて郷土史の表舞台に踊り出た人物も数多くあり、連載したとはいえ、ほとんどが書下しに近いものばかり。
 古代・中世では小野小町から毛利元就の祖先といわれる毛利季光、武田の武将で三増合戦で戦死した浅利右馬助信種、鎌倉時代の僧侶日蓮、隆寛、善鸞のほか、烏山藩や荻野山中藩の大久保常春・大久保教寛といった領主、文化人ではおなじみの渡辺崋山、井上五川、丈水などを収録した。
また、明治の自由民権運動にかかわった天野政立や大矢正夫、難波春吉、そして宮ケ瀬の唐人お吉といわれる川瀬サト、北千島の開拓に参加した山川一賀、メキシコに渡った医師荻田政之助、屯田兵から外交官になった古澤幸吉など、海外で活躍した人物も多数名を連ねている。
学者では東大総長をつとめた茅誠司、日本紋章学の沼田頼輔、養蚕博士の外山亀太郎、日本の精神分析学の開拓者といわれる古澤平作が続く。また、思想家の柳田謙十郎、大川周明、文学芸術では和田傳、中村雨紅、林古渓、大村能章、厚木中学初代校長の大矢八十八郎、里神楽の萩原英之進、相模人形芝居の吉田朝右衛門のほか、角界力士だった荒角や相模川も収録した。
巻末には参考・引用文献などを掲げて、資料的価値を高めたほか、索引を付記して郷土とそれを取り巻く人物を調べる手がかりとなる「人物辞典」としての性格を持たせている。
 相模原市立博物館長の神崎彰利さんは「人物による厚木の歴史としてはこれまでに例のない書物。まさに歴史は多彩な人が織りなすドラマだということを改めて教えてくれる」と序文を寄せた。飯田さんは「地域の人物を通して見た日本の歴史や世界の歴史が、より身近なものとなって迫ってくることに、改めて驚きを感ぜずにはいられない」と話している。
 B6判348ページで1,000部発行。口絵には小野小町や日蓮、荒角などのカラー写真を挿入した。1部2,000円。有隣堂厚木店、内田屋書房一番街店・厚木ビブレ店、荻田印刷、ブックスコアで販売している。http://www.kawara-ban.com/shuppan4.html

『物語夕焼け小焼け』

中村雨紅と草川信の波瀾に富んだ生涯
軽妙洒脱に表現

随筆家の依田信夫さん

大和市に住む随筆家で、日本作家クラブ会員の依田信夫さん(67)が4月15日、詩人の中村雨紅と作曲者の草川信の生涯を軽妙洒脱に書き下ろした『物語・夕焼け小焼け』を市民かわら版より出版する。平成10年から12年まで、市民かわら版に連載した依田さん会心の作。
 依田さんは、生前の中村雨紅とは実懇の間柄で、厚木に住んでいた雨紅をたびたび訪ねては交友をあたため、こつこつと雨紅についての研究を重ねてきた。


 雨紅没後、残された日記や短詩などをまとめ、昭和50年には抒情短編集『若かりし日』を、60年から3年間かけて『中村雨紅お伽童話』全3巻を、平成6年には『中村雨紅青春譜』をまとめ、編者として自費出版している。
今回出版するのは、大正・昭和の童謡界を駆け抜けた中村雨紅と草川信の2人を両輪に、その誕生から終焉までの歓びや哀しみ、憤りを、2人の心情にまで立ち入って描いたもの。特に雨紅や草川の人柄、2人をめぐる人物像や詩碑、雨紅ファンとの交わりなど多彩な面を持ち込み、いままでにない雨紅や草川像を読者に提示している。
 短歌結社『醍醐』編集長で、現代歌人協会会員の浜田蝶二郎さんは「雨紅について、これほど関心を持ち時間を費やしてくれた作家はいままで現れなかった。今後の雨紅研究の貴重な資料となることはもちろん、この本によって雨紅先生をもっと身近な隣人として感じとることができる」と序文を寄せている。また、児童文学者の高橋忠治さんも「2人の生い立ちをからめ、その個々の周辺を軽妙洒脱なタッチで書き上げたこころの風物詩である」とすいせんの言葉を寄せた。
 カバー絵と口絵は、依田さんの友人で長野県に住む洋画家加川贏介さんが、雨紅の詩にマッチした挿画3枚を提供した。
 依田さんは「連載中は雨紅の未発表作品の発見にもつながった。評伝といった格式ばったものではなく、土くさい日本人の帰趨するふるさとの詩物語として読んでほしい」と話している。
 中村雨紅の研究家はこれまで数人いたが、すでに亡くなった人もいて、今では依田さんが唯一の雨紅研究家といわれている。現存する資料もほとんどなく、依田さんは「雨紅についてはこれが恐らく最後の作品になる」と話している。
 B6判194ページで600部を限定出版する。定価は1部1,800円。送料310円。現在予約を受け付けており、4月15日には有隣堂厚木店などの店頭にも並ぶ。直接申し込みは〒242―0024・大和市福田1912―4・依田信夫さんへ。268・0200番http://www.kawara-ban.com/shuppan5.html

               4月1日より加川贏介と夕焼け小焼け原画展
 依田信夫さんの『物語夕焼け小焼け』の出版を記念して、4月1日から29日まで、厚木市飯山の旅館アツギミュージアムで、「加川贏介と夕焼け小焼け原画展」を開く。
 依田さんがこれまで出版した雨紅に関する著作に挿絵や口絵を描いた加川さんの作品30点あまりを展示するとともに、雨紅直筆の詩額や色紙、依田さんの出版した『中村雨紅お伽童話』『中村雨紅青春譜』のほか、今回出版する『物語夕焼け小焼け」などを展示する。問い合わせは揩Q41・4018番へ。

県立厚木病院
厚木市に移譲

土地建物は無償譲渡
県と市が基本合意
3月27日確認書に調印

 県立厚木病院の移譲について、3月27日神奈川県と厚木市が基本合意に達し、岡崎洋知事と山口巖雄市長が、病院の土地や建物、医療機器などの無償譲渡などを盛り込んだ基本合意確認書に調印した。

確認書に調印した岡崎知事と山口市長

 確認書によると、厚木市は平成15年度当初を目処に、県から病院の移譲を受け、市が確保すべき医療機能としては、不採算部門である@救急医療(2次を中心とした24時間体制の対応)、A周産期救急医療、 B感染症・エイズ医療、C災害時医療、D小児科、産科及び放射線科(放射線治療)医療を確保することとなっている。
 また、病院の土地建物や付属設備、医療機器などは県より無償で譲渡される。病院開設時に県と地元町村が半々で費用を負担し、土地の一部が町村から提供されたという歴史的経緯があるため、岡崎知事は厳しい財政状況の中で無償譲渡を決めた。移譲後の病院経営については、厚木市の責任において行うことが明記されており、県の財政的支援はない。運営が軌道に乗るまでの間、県は病院経営のノウハウや人的支援などの協力を行うとなっている。
 基本合意に至った理由として厚木市は、患者の多くが厚木市民であること、厚木病院は他の民間医療機関では提供されにくい高度医療、救急医療をはじめとして地域医療に必要な医療を実施しており、市民が安心して良質な医療サービスが受けられる医療環境が確保できること、さらには病院を持つことにより、保健・福祉施策との一体的な施策展開が可能となる―などを上げている。
 これに対して県は、昨年12月に厚木市長から「移譲を前提とする協議の申し入れ」があったこと、厚木病院が地元自治体の強い要望により開設されたこと、厚木市民をはじめ地域住民により長く利用されてきたこと、厚木市への移譲により医療の継続性が確保できること―などを合意の理由に上げている。
 今後、市は直営か委託かを含めた経営形態や、県が毎年18億円近い赤字を出していた病院経営の効率化をどのように図っていくかが大きな課題となる。
 同市では市民の代表15人からなる「市立病院化検討協議会」(原田茂座長)が、3月7日に「市立病院化を進めるべき」とする報告書を山口市長に提出したほか、議会の調査研究特別委員会(徳間和男委員長)でも、会期中の3月15日、「厚木市が公的責任を果たすべきである」とする中間報告をまとめており、大勢的には移譲を受ける方向に傾いていた。
 今後、県と市は円滑な移譲に向けて具体的な協議を重ねていくが、厚木市は運用形態などを半年以内に決めていきたいとしている。
 県立厚木病院は昭和26年10月に開業。現在、15診療科目を持つ総合病院で、ベッド数は356床。外来患者の約7割が厚木市民。土地は22,793平方メートル、入院施設など6棟の延べ床面積は24,623平方メートル。医師52人、看護婦252人を含め404人の県職員が勤務している

厚木さつきLC
創立20周年
環境パトロール車寄贈
 

 厚木さつきライオンズクラブ(小林知弥会長)が、創立20周年を迎え、3月17日午後4時30分から同市中町の厚木ロイヤルパークホテルで記念式典が開かれた。
 式典には山口巖雄厚木市長やライオンズクラブ国際協会330―B地区の役員、スポンサークラブ、ブラザーズクラブなど多数の来賓が出席した。


 小林会長は「21世紀は分かりやすさの時代。友愛や真善美などの価値観を正しく受け止め、社会のルールやシステムを誰にでも分かりやすく、当たり前のことが当たり前に実行出来る社会が求められている。ライオンズクラブも常に原点を確認しながら分かりやすい奉仕活動に邁進していきたい」とあいさつ、記念事業として厚木市に環境パトロール車1台と、社会福祉協議会へ金一封、市内の特別養護老人ホームへタオル6,000本が寄贈され、関係者に目録が渡された。
 小林会長は「今世紀は環境の時代で、ライオンクラブも環境に力を入れている。相模川にも不法投棄が多く、環境パトロール車を役立てていただきたい」と話していた。

相模川漁連 
相模川に鮎の稚魚23万尾を放流

 3月14日、相模川の三川合流点で、相模川漁業協同組合(菊池光男会長)が、6月1日の解禁に向け 鮎の稚魚23万尾を放流した。
 2月末に横須賀の佐島漁港で刺網されたもので、体長7センチ、4グラムほどの大きさ。今年に入ってすでに厚木ソーニ裏の相模川に11万尾、高田橋付近に10万尾を放流している。

  同漁連によると、鮎の放流には川の水温が10℃以上必要とされ、毎年春を迎えるこの時期に鮎の稚魚を放流しているという。今年は相模川水系全体で合計350万尾を放流する予定。
 菊池会長は「今年の海産稚鮎の動向は、昨年秋の産卵時期に河川水量が適切であったことから、相模湾産の鮎資源は近年になく豊富で、解禁には期待できそう」と話していた。

ハーモニカ講座の受講生が演奏会
147人が初舞台

 3月10日、公民館の初心者ハーモニカ講座から発足した自主サークルと、講座で講師をつとめた演奏家によるコンサート「吹いちゃいます!ハーモニカ」が、厚木市文化会館小ホールで行われた。

  コンサートは、第1部で依知南ハーモニカクラブを皮切りに、10のサークルがこれまでの練習の成果を 2曲づつ披露、続く第2部で講座の講師が演奏家としての腕前を披露した。公民館の初心者ハーモニカ講座は、2002年8月に厚木市で開催される「第四回アジア太平洋ハーモニカ大会」に向けて、ハーモニカのファンを増やそうと、昨年7月から文化会館と10公民館で開講してきた。
 コンサートには講座の受講生を中心に子どもから高齢者まで幅広い層の市民147人が出演した。また、第2部ではアザレア・クァルテット、厚木チェリーズ、クロマチックハーモニカの竹内直子さんなど、日本の若手演奏家13人も出演、高い技術の演奏で聴衆を魅了した。

土地家屋調査士が住民監査請求

道路台帳補正業務の随意契約は違法
共有著作物の解釈おかしい

 厚木市が平成11年度に行った道路台帳補正業務の業務委託を、競争入札によらず随意契約で行ったことは違法であるとして、3月14日、同市王子に住む土地家屋調査士・金井猛さん(58)が、住民監査請求を行った。
 市は随意契約した理由として「本業務委託は昭和61年度から平成5年度までの8ヵ年で作成した道路台帳のデータ補正業務であり、A社との契約により共有著作物として構築されたコンピュータソフトに基づき管理すべきもので、既設のプログラム及びシステムと密接不可欠なものであり、従って競争入札には適さないと判断、地方自治法第167条の2第1項第2号にもとづき随意契約した」と説明している。委託金額は6,014万8,200円で、業務は平成12年4月14日の委託代金の支払いによって完了している。
 金井さんは、市は道路台帳のコンピュターソフトは市とA社との共有著作物であるとしているが、道路法第4条は私権の制限として「道路を構成する敷地、支壁その他の物件については、私権を行使することはできない」と定めており、市の道路台帳のコンピュータソフトはA社との共有著作物ではなく、厚木市の単独著作物でなければならない。従って共有著作物との理由で随意契約にしたのは違法で、その結果、市は高額な委託料を支払い財務会計上損害を与えたと指摘、厚木市長に競争入札に付すよう請求している。
 また、金井さんは、業務契約書の仕様書第14条は現地測量を定めているが、A社は地形補備測量、道路平面測量拡幅改良、道路平面測量側溝改良の現地調査を行っていない。市はそれを知りながら現地測量の検査もせず、完成検査調書に検査済の押印をして代金を支払っている。
 つまりカラ測量に対してカラ検査をして代金を支払ったもので、山口市長と当時の飯田稔道路部長ほか3名の職員に、カラ測量代金の補償を請求している。監査の結果が注目される。

あの「CMソング」が帰ってきた


「いいもんだなぁふるさとは」

宮川たかしさんが新曲リリース

4月28日新曲発売コンサート 

 ♪ハァ俺らがの方にも出掛けて来いや―厚木市在住の演歌歌手・宮川たかしさんが、このほど新曲「いいもんだなあふるさとは」をVAPから全国発売した。
 この曲は30年前に明治製菓のCMソングとして、高杉治朗さんと川口真さんが作詩作曲したもので、10年前に歌手の三橋美智也さんが、数あるフレーズの中から春夏秋冬に合わせて気に入ったものをピックアップ、4番までをCD、カセットにして発売、テレビにもCMが流れるなど脚光を浴びた。


 三橋さん没後、この曲は一時姿を消したが、最近になってTVコマーシャルにキャラクターおじさんが復活し、偶然にも宮川さんの新曲発表と重なった。宮川さんは五年ほど前からこの曲に注目、「若い人にも歌え、元気が出て心の癒しとなる曲にピッタリ」と自分の新曲として発売する話をレコード会社に持ち込んでいた。
 お馴染みのキャラクターおじさんは「おらがらんど」という国の住人。カエルやキツネ、カラスなどの動物たちと仲良く暮らしている。この国は春にはワラビが目を吹き、夏は楽しい盆踊り、秋にはおいしい菜っ葉漬け、そして冬はドカ雪が降るという懐かしい日本の故郷そのものだ。
宮川さんは「これまでの演歌にとらわれない流行歌で、心温まるインパクトのある曲として発売できた。ぜひ一緒に♪いいもんだなぁ〜ふるさぁと〜はーと口ずさんでいただきたい」と話している。
 現在、ラジオや有線放送を通してキャンペーン活動を展開しているが、演歌受難の時代に、もしかしたらこの曲は大ブレイクするかも知れない。
 この新曲発売コンサートが、4月28日(午後2時30分開場・3時開演)厚木市文化会館で開かれる。宮川さんにとっては「花咲船」以来の久々の大ホールでのコンサート。入場料は3,500円。厚木市文化会館、宮川たかし音楽事務所で発売中。問い合わせは揩Q95・6491番へ。

4月7日〜15日あつぎ飯山桜まつり
今年は白龍雨乞いの舞が初登場

 県央一の桜の名所、飯山白山森林公園の「あつぎ飯山桜まつり」が4月7日から15日まで開かれる。
 今年の開花は例年より早く、見頃は1日から10日。会場となる飯山白山森林公園にはソメイヨシノ約3,000本が植えられており、県央一の桜の名所になっている。
 今年も桜の広場野外ステージにおいて、飯山白龍太鼓の公演やさくら輿、ハーモニカ演奏など、盛りだくさんの催しが予定され、期間中、約12万人の花見客で賑わいそうだ。


 特に今年は、桜まつりのイベントとして新しく加わった「白龍雨乞いの舞」が初披露される。飯山白山に伝わる白龍伝説に基づいて創作したもので、13日午後7時10分から野外ステージで、観光協会役員や白龍太鼓保存会の代表10数人が、体長12メートル、重さ15キロの白龍を7本の棒で支え、太鼓に合わせて勇壮な舞を見せる。主な催しは次の通り。▽ 飯山温泉花見踊り(7日13時25分、14日12時50分)▽荻野山中藩鉄砲隊演技(7日11時10分) ▽飯山白龍太鼓公演(8日12時5分、15日14時)▽清流睦太鼓公演(13日18時30分)▽白龍雨乞の舞(13日19時10分) ▽さくら輿(15日11時)。
         4月からiモードによるスポーツ施設の予約が可能
 厚木市は4月1日から携帯電話のiモードから、市内のスポーツ施設の予約ができるよう運用を始める。
 スポーツ施設予約システムは現在、インターネットを通して家庭のパソコンから予約できるほか、公共施設など街頭に置いてある「あつぎマルチメデイアステーションAMS」や一般の電話による自動音声応答システムからも予約ができるようになっている。
 市では、携帯電話のインターネット接続サービスが急速に普及していることから、ITの流れの中でより使いやすくするため、iモードの携帯電話からも予約できるようにした。予約のほか、お知らせやスポーツ施設の休日の案内、さらには携帯電話の利点をいかして、直接各施設に電話がかけられるような付加機能を持たせている。iモード版の自治体スポーツ施設予約システムは全国でも初めて。
iモード版アドレスは、http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/i/

新入学児童に「黄色いワッペン」贈呈
交通事故撲滅願い 富士銀行など4社

3月22日、富士銀行の山浦文雄厚木支店長らグループ企業の厚木支社・支店の代表五人が、山口巖雄厚木市長を訪ね、平成13年度に入学する児童にと、交通安全の「黄色いワッペン」を贈った。
 昭和40年から続いている奉仕活動で、今年で37回目。今年市内の小学校へ入学する児童は2,149人。この日は2,249枚が贈られた。

  「黄色いワッペン」の贈呈は、昭和40年に子どもを交通事故で失った母親が総理大臣宛てに、交通事故の撲滅を訴えた新聞記事がきっかけで始まったもの。当時富士銀行が創業80年を迎えたのを機に、新入学児童の交通事故防止とドライバーの注意を換気する目的で取り組んだ。現在は富士銀行のほか、保田火災海上保険、保田生命保険、保田信託銀行の4社で実施している。
 贈呈に際し、山浦厚木支店長は「新入学の児童が交通事故に遭遇しないで、楽しい学校生活ができることを願っています」と、ワッペンの見本と目録を山口市長に手渡した。
 ワッペンには、「交通事故傷害保険」が付けられており、素材はトウモロコシのでんぷんで作った正分解性プラスチックシート。土の中に埋めると、自然界に生息する微生物によって2カ月から半年で分解されるという環境にやさしいワッペンだ。市では3月23日に各小学校に配布、4月5日の入学式で新入学児童に配布する。
          出前講座受けます―厚木市が申込受付
 厚木市は新年度から「生涯学習出前講座」をスタートさせる。出前講座は市の職員が市民の研修会や学習の場に出向いて、行政の取り組みや専門知識などを話すもので、総合計画、防災、暮らしと税、介護保険、ボランティア、ごみ減量化、下水道、図書館の利用など52のメニューを用意している。
 市内に在住、在勤、在学しているもので10人以上で構成された団体(出前講座を実施するためのグループも可)なら誰でも申し込みできる。講座内容はメニュー表の中から選ぶ。時間は9時から21時までの間の2時間以内。問い合わせは揩Q25・2513番。
           4月10日トマト持ち寄り品評会と即売
 厚木市園芸協会施設野菜部会と市ハウス研究会の主催で、4月10日午前10時から市総合福祉センターで「厚木市トマト・果実持ち寄り品評会」が行われる。
 厚木市内の施設トマトの歴史は古く、昭和25年ごろから始まった。現在の生産者は30人で、生産量とも市を代表する野菜の一つとなっている。生産時期は毎年3月から6月、9月から12月で、新鮮で品質の良い厚木トマトが、スーパーなどの小売店で販売されている。
 品評会は園芸協会施設野菜部会が、厚木産トマトのPRを兼ねて今年初めて行うもので、生産者が箱に詰めたトマトを持ち寄って、色や形状、糖度などの品質を競う。なお、入賞したトマトは一般に公開、即売される。問い合わせは揩Q25・2801番(市役所農政課)。

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